スマートフォンは個人情報の宝庫だけに、いざという時のリスクに備えておきたいところ。見直したい4つのポイントをピックアップ。
大切なのはリスクへの備え。まずは意識を変えること
スマートフォンはプライベートな情報の宝庫だ。それだけに端末を盗まれたり、インターネット経由で情報を抜かれてしまったら一大事。トラブルを避けるためにセキュリティーに対する意識を強化しておくべきだ。ポイントは4つ。
1つ目は端末の設定だ。ロックをかけるだけでなく、インターネット経由でのリスクにさらされないよう、OSを常に最新のバージョンに保つことが重要だ。
2つ目は、端末の紛失時への備えだ。あらかじめ遠隔で端末を探したり、データを消去する方法は確認しておき、情報漏えいリスクが最低限ですむように備えたい。
3つ目はWi-Fi接続時のセキュリティー強化。不正なWi-Fiスポットに接続していると情報を盗まれてしまう可能性があるので、むやみにフリーWi-Fiに接続せず、接続する際も細心の注意を払おう。
そして最後は、不正・詐欺サイトなどへのアクセスを未然に防ぐアプリを導入すること。これらのポイントを見直せば、日常的なリスクは大幅に減らせるだろう。
設定を見直す
iPhone、Android問わずOSを最新のバージョンにアップデートしておくのが基本。また、面倒くさがらずに、個々のアプリの権限などを見直してインターネット経由での脅威を防ぐことも重要だ。最近、電車内などでわいせつな画像を不特定多数の人にAirDrop経由で送りつける「デジタル痴漢」が話題になっている。AirDropは便利ではあるが、被害を避けるために設定の確認が必要だ。Androidではウイルス侵入を防ぐ対策も忘れずに。
[私はこんな目に遭いました]
ライター・佐野正弘
ある日電車に乗っていたら、iPhoneの画面に身に覚えのないわいせつ画像が……。AirDropを誰からも受信できる状態だったので、画像を送りつけられたみたいです。
iPhone
(1)パスコードロック、Touch ID/Face IDを設定する
設定から[Touch ID/Face IDとパスコード]を選んで画面ロックを設定すれば、他の人に操作されるリスクが低減する。
(2)OSを最新バージョンにアップデートする
設定から[一般]→[ソフトウェア・アップデート]とタップしてOSのアップデート状況を確認。最新でなければアップデートを。
(3)個々のアプリの「機能制限」を確認する
連絡先へのアクセスや位置情報の利用などを、設定からアプリごとに変えられる。不安なアプリがあったらこの設定を確認しておこう。
(4)AirDropを「受信しない」または「連絡先のみ」にする
見知らぬ人からAirDropで画像などが送られないよう、設定から[一般]→[Airdrop]と選んで[受信しない]もしくは[連絡先のみ]にチェック。