日本とはここが違う!アメリカのファーマーズマーケットで感じた3つの魅力
1.人混みも気にならない解放感のあるスペース
こちらは先日ボストンで開催された「Boston Local Food Festival」の様子
東京・丸の内のような、政府系施設が多く集まるビジネス街で開催されたのですが、とにかくスケールが大きい。
全長約1kmの道沿いにお店がずらりと並んでいます。店同士の間隔も広いため、ゆっくりとお店を見て回ることができます。
日本の都心部で開催されるファーマーズマーケットは、小さなスペースに店が密集しており、人が密集すると店を見るのも一苦労で、ろくにお店を見ずに帰ってしまうこともしばしば。
長時間滞在しても苦にならないスペースを都市部に作れてしまうのは、広大な土地を持つアメリカならではでしょう。
2. 食通の観光スポットではなく、地元の人の憩いの場
日本でファーマーズマーケットを訪れる人の大多数は、オーガニックフードなどを求めている食意識の高い人や、オシャレスポットに行ってみたいと考えるトレンドに敏感な人。
しかし、ボストンでは地元に住む人が、まるでスーパーに買い物に行くような感覚で、家族で散歩がてら訪れています。何度も足を運んでおり、お店の人と顔見知りの人も多いのか、笑顔で店員さんと話し合うお客さんの姿も多く見かけます。
「生産者の顔を直接見て、地元で収穫された農産物を買いたい」そのような精神が一般生活者に浸透しているのかもしれません。
3.商品の魅力を最大限PRできる売り方を自ら考える
これがアメリカのファーマーズマーケットで感じた最大の魅力です。
生産者は、収穫した野菜やフルーツを単に販売するだけではなく、その食材を使ったアレンジレシピを伝えたり、それを加工して作った食品を販売し、自らの商品の良さを最大限引き出せる方法を考えています。
例えば、「バルサミコ」を販売している団体。
単にバルサミコを味見させるだけではなく、バケットにチーズをのせ、その上にバルサミコをかけたホームパーティーに活躍しそうな料理をお店の裏側で作り、試食させていました。
単にバルサミコを販売していただけならば、「バルサミコを使う機会なんてないな…」と素通りしてしまいましたが、この料理の美味しさに感動して、思わずバルサミコを購入してしまいました。
「あまり馴染みのないバルサミコをお客様に購入してもらうためにはどうすればいいか?」を自ら考えた結果生まれた方法だと考えられます。