夏の終わり、横浜アリーナで行われたアイドルイベント「@JAM EXPO2018」を見に行った。このイベントの目玉は、会場内では常時5つ以上のアイドルライブが行われている点だ。メインステージ以外もロビーや廊下といったスペースでライブ。アイドルとファンが所狭しと躍動する様子は熱かった。
そのなかで最も印象に残ったのが初日の正午にメインステージで見た「東池袋52」。このグループは、全てが新鮮だった。
「東池袋52」とは?
普通のグループは歌からパフォーマンスが始まる、しかし「東池袋52」は違う。最初に自己紹介を行うのだ。そこで僕は「東池袋52」の成り立ちを初めて知ることとなる。
「東池袋52」は2017年にデビューしたグループ。しかし、普通のアイドルとは大きく異なるのは、メンバー全員がクレディセゾンもしくは関係会社の女性社員ということ。アイドル活動は業務の合間を縫って行っている。
「東池袋52のメンバーは現在49人なのですが、今回のライブでは業務の都合のついた27名で披露させていただきます」とメンバー。「@JAM EXPO2018」のメインステージでこんなことを語られたら、そりゃ印象にも残るって。
当初は「ふむふむ」と眺めていたが、パフォーマンスを見ているうちに夢中に。業務の合間に活動していると考えられないほどにクオリティが高い。また、なによりもグッとくるのが楽曲の良さ。特にスローテンポな「愛セゾン」は、80年代のアイドルソングのような切なさを帯びる。
デビュー曲「わたしセゾン」、セカンドシングル「なつセゾン」と全ての曲にセゾンがつく。セゾンとはフランス語で季節を表す言葉だ。
帰り道、YouTubeで最新曲「愛セゾン」のPVをヘビーローテーション。これまたクオリティがめちゃくちゃ高い、心が「東池袋52」に染まっていく。それはまさに「東池袋52」の季節、僕は「どうにか取材できないかな」と考えた。