
2020年の東京オリンピックに向けて、目に見えて都市の景色が変化している。繁華街の有名店前では、日本人以上に外国人観光客とすれ違う。東京出身者としては、地元に観光客が来る喜びと増すばかりの喧騒への倦怠感、2つの相反する気持ちを抱いているのが本音だ。
外国人観光客が増えれば、必然と宿泊施設の需要も高まる。そんななか、リーズナブルな宿泊施設ホステルが東京都市部に増えている。
ホステルブームのなか、女性でも止まりやすいオシャレな施設も多くなった。その先駆けと言えるのが、2015年にオープンした「BUNKA HOSTEL TOKYO」。浅草駅から徒歩5分と抜群の立地、「日本らしさ」をコンセプトとしている。
「BUNKA HOSTEL TOKYO」の最大の特徴は、施設の顔となる1階部分をオープンスペースとしている点だろう。誰でも気軽に利用できる「居酒屋ブンカ」を設け、浅草の新たなコミュニケーションの場として機能させている
泊まれるホステルが気になって仕方ない!
今回は「泊まれるホステルが気になって仕方ない」と語る担当編集Hの命のもと、実際に「BUNKA HOSTEL TOKYO」に宿泊してきた。睡眠時間を含めると滞在すること12時間、長時間の取材を敢行してきた。
「BUNKA HOSTEL TOKYO」を訪れて、まず目を見張ったのはガラス張りの1階部分。オープンスペースを謳うだけあり、誰でも入りやすい仕様となっている。ガラス戸開けば、そこが「居酒屋ブンカ」。タイル張りの床部分、そして銭湯をイメージしたというカウンターがスタイリッシュ。
「日本らしさ」をテーマとした場合、日本人目線で見るとこっぱずかしくなることも多いが、ここは違った。それこそ、現在の芸術的感性と日本の伝統が融合されている。