
なんだか最近、人の名前が覚えられなくなった…
もしかしたら、それは脳が年を取ってきている兆候かも知れない。では実際、どれくらいの年齢から人は「脳の衰え」を自覚するようになるのだろうか?
40代に脳の衰えを感じる人が約15%増加
脳の衰えを感じたことがあるかについて尋ねたアンケートにおいて、「ある」と回答した人は、20代~30代で約61%なのに対して、40代では約76%と約15%増加。また50代ではさらに上昇し約80%に達するなど、40歳が「脳の曲がり角」とも言える結果になった。また女性は全体で約75%があると回答し約66%の男性を上回り、特に30代から50代では約10%以上男性より高くなるなど、女性は男性よりも衰えを自覚しやすい傾向にあることが明らかに。
一方、脳の衰えを不安に感じたことはあるか尋ねたアンケートにおいて、「ある」と回答した人は20代~40代はほぼ変わらず、50代になって約10%上昇するなど、衰えの実感と衰えに対する不安に約10歳のギャップがあるなど、“実感と不安にギャップ”が存在する結果になった。
約8割が「人の名前がなかなか出てこなかった経験」あり
「人の名前がなかなか出てこなかった経験」について尋ねたアンケートでは、全体の約77%が「ある」と回答するなど多くの人に経験があることが明らかになった。年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約67%なのに対し、40歳以上は約84%(40代:約81%、50代、60代:約85%)と、40歳を超えると約17%「人の名前がなかなか出てこなかった経験」が増加する結果になった。
3人に2人が「新しく出会った人の名前が思い出せなかった経験」あり。40代以上になると7割を超える。
「新しく出会った人の名前が思い出せなかった経験」について尋ねたアンケートでは、およそ3人に2人となる全体の約69%が「ある」と回答。年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約66%なのに対し、40歳以上では約70%を超え(40代:約70%、50代:約73%、60代:約67%)、こちらも40歳が「脳の曲がり角」であることを示す結果になった。
脳健康のために取り組んでいることトップ3は「運動」「食事」「睡眠」
脳の健康管理のために何か取り組む必要があると思うか尋ねたアンケートでは、全体で約60%以上が取り組む必要があると回答。何歳から取り組むべきか尋ねたアンケートでは、各年代いずれもすぐに取り組むべきと感じているなど、脳の健康への意識は全体的に高く、またすぐ行動に移す必要性を感じているという結果に。
また「取り組む必要があると思う」と回答した人に対して実際に何か取り組んでいるか尋ねるアンケートにおいて、トップ3が「運動(37%)」「食事(35%)」「睡眠(34%)」と、日常生活ですぐに実践できることが上位を占めた。しかし、「特になし」と回答した人も約3割を数え、脳ケアの必要性を感じつつも行動に移せていない人も一定数存在する結果になった。
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