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2018.09.27

自分が発する音はノイズキャンセルされていた!?なぜ自分の足音は聞こえないのか?

 静かな場所ではコツコツと響く足音が気になるが、その一方で自分の足音は気にもかけないだろう。自分の足音は人の足音よりも近くで聞いているのだからそれなりに耳障りなはずだが、気にならないのはどういうわけなのか。

自分が発する音は“ノイズキャンセル”される

 人間とはそもそもが身勝手にできているのか、人が発する音には敏感に反応するものの、自分が発している音には無頓着なものだ。最新の研究では、自分が発する音が“ノイズキャンセル”されるメカニズムが解き明かされている。そしてこの能力は我々が言葉を話したり楽器の演奏を習得するために活かされているということだ。

 米・デューク大学医科大学院の研究チームが先日、「Nature」で発表した研究では、マウスを使った実験で我々の脳がいかに周囲の音を選り好みして聞いているのかを示すものになっている。

 野生のネズミはネコや鳥などにいつ襲われるかわからない環境の中でビクビクしながら暮らしている。こうした天敵から身を守るには、その存在にいち早く気づける聴力が必要だ。そしてこの場合、自分が発している音が“ノイズキャンセル”されたほうが有利である。

Futurity」より

 研究チームはマウスを“VR(仮想現実)システム”に没入させた状態でその脳活動をモニターした。VRシステムではマウスが手足を動かすと足音のような音が発するようにプログラムされているのだが、VR環境に慣れてきたマウスの脳をモニターすると、マウスは自分が(事実上)発している音を“聞いていない”ことが判明したのだ。

「脳は自分が発するノイズよりも、他者が発する音により敏感なのです」と研究チームのヤナニ・サンダララジャン氏は語る。

 より正確には我々の脳は自分の身体の動きから予測できる音を予め“キャンセル”できる能力を備えているのである。したがってもし自分の足音が“意外な音”であった場合は耳に入る。

 研究チームによれば、この“ノイズキャンセル”の能力は我々の発話と楽器演奏の習得について大きなアドバンテージになっているという。咳払いや鼻をすすったり歯ぎしりしたりと、自分では気づかず知らず知らずに発している音がないかどうか、この機会に確認してみてもいいのかもしれない。

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