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なぜ皮肉屋が社会的成功を収めるのか?

2018.09.24

罵り言葉が信頼性と説得力を高める

 皮肉や口汚い罵り言葉、いわゆる“四文字言葉”をけっこう頻繁に口にする人物に対する評価は普通に考えれば低くなると思えるだろう。しかしながらサイエンスライターで人工知能研究者のエマ・バーン氏によれば、発言者の罵り言葉は時によって説得力を増すものであることを指摘している。

 バーン氏の近著『Swearing is Good for You: The Amazing Science of Bad Language』では、スピーチの中での罵り言葉が信頼性と説得力にどう影響するのかを探った実験が解説されている。

 ペンシルバニア州立大学とノーザンイリノイ大学の合同研究チームは88人の大学生にビデオを見せたのだが、その内容は登場人物が大学の学費を下げなければならないと主張するものであった。

BoingBoing」より

 実はビデオは3種類用意されていて、1つは下品な言葉など一切無いスピーチで、もう1つは「くそっ!(damn)」という罵り言葉が中盤に登場するスピーチで、残る1つは最初から「くそっ!」と罵り言葉ではじまるスピーチであった。スピーチの内容自体はどのビデオもまったく同じである。

 ビデオを視聴した学生たちにスピーチをした人物を評価してもらったのだが、罵り言葉を口にした人物はそれが最初であれ中盤であれ、熱意のある人物であると評価された。加えてこの人物の信頼性は失われていなかったのである。さらに罵り言葉を口にしたスピーチを視聴した学生のほうがより多く学費の値下げに賛成したということだ。罵り言葉を口にした人物のほうが熱意に溢れ、説得力を持っていると評価されたのだ。

 公共の場で見知らぬ人々に囲まれているときなどは口汚い言葉は出てこないものだが、気心知れた仲間と一緒にいれば下品な言葉も出やすくなるだろう。したがって口汚い罵り言葉は一種の“親近感”を演出するものにもなる。

 そしてバーン氏によれば、意図的に罵り言葉や荒っぽい言葉を織り交ぜることで、印象的で信頼性のあるスピーチを組み立てることができるということだ。口汚い言葉の意外な効能が専門家からも指摘されているのは興味深い。

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