
今から秋の行楽ドライブが待ち遠しいという人は、ぜひ空いた時間を見計らい、マイカー点検により安全対策をしておくのがおすすめだ。
“日本一の整備士”によるマイカー点検手順
国土交通省および自動車点検整備推進協議会が9月~10月にかけて「自動車点検整備推進運動」の強化月間として、全国で日常点検や定期点検整備の重要性についての啓発活動を実施中。その一環として9月2日、日本一の整備士が点検整備のデモンストレーションを行うイベントが開催された。
その整備士とは、整備技術や接客技術などを競う「第21回全日本自動車整備技能競技大会」において全国優勝を果たした有限会社塩田モータース商会(栃木県佐野市)の塩田雄基さんと須永圭則さんだ。
実際にデモンストレーションとして、オイルの汚れと量のチェックやタイヤ周りの点検など“プロが教える点検ポイント”についてレクチャーされていた様子を紹介しよう。
ちなみにマイカーの日常点検は15項目だが、今回は代表的な点検項目について行われた。実際は自動車点検整備推進協議会の「マイカーセルフチェック」参照の上、15項目行おう。
●マイカー点検の基本的な手順
1.ボンネットを開ける
2.エンジンオイルの汚れと量をチェック
エンジン本体に刺さっているオイルレベルゲージを抜き取り、ウエス等で拭く。その後、もう一度オイルレベルゲージを戻してから再度抜き取り、オイルの量と色味をチェック。エンジンオイルの量が足りない場合、エンジン内部の破損を引き起こすこともある。真っ黒な色をしていたら汚れている証拠なのでオイル交換を。
3.タイヤのチェック
パンクやバーストを防ぐために、タイヤに亀裂などが入っていないか入念にチェック! また釘や石などの異物がかみこんでいないかもチェックしよう。
4.ブレーキランプチェック
ランプ類のチェックも重要。さまざまなランプがあり、すべてのチェックを行うべきだがブレーキランプは命綱。不灯の場合、追突される場合もある。正常に点灯するかどうかや、レンズの汚れや損傷がないかもチェックしよう。
●日常点検項目ではないが覚えておきたい消耗部品~ブレーキパッド
ブレーキパッドとは、タイヤについているブレーキディスクを挟み込む装置のこと。使用するうちに摩耗するため、残量が著しく減るとブレーキの効きが悪くなり大きな事故につながる。しかし自分で行うことはむずかしいため、整備工場にお願いしよう。