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「狩猟採集生活」が身体もたらす意外なメリットとは?

2018.09.16

16日間の“狩猟採集生活”で常在菌が多様化

 狩猟採集生活は食の面からも注目されている。 旧石器時代の食事を再現する“パレオダイエット”も話題になったが、最新の研究では田舎の村への“サマーキャンプ”で子どもの腸内環境が大きく改善することが報告されている。

 米・ラトガース大学の研究チームが先日、オンライン学術ジャーナル「mSphere」で発表した研究では、5人の都市生活者とその子どもの2人を16日間、ベネズエラ・ボリバル州のイエクアナ村で暮らしてもらい、身体の細菌環境の変化を追跡している。

 イエクアナ村にはスーパーマーケットも飲食店もない。ここで暮らす人々は地元で採れる野菜やフルーツ、捕獲した魚や鳥などの自然の食材を食べている。まさに現代に残る狩猟採集民なのである。参加者は地元の人々から提供された食事を1日に2回食べ、間食として地元で採れる根菜であるキャッサバやフルーツをふんだんに食べた。また入浴は自然の川に浸かるだけで、石鹸やシャンプーなどの使用が一切禁じられた。

Technology Networks」より

 16日間の“狩猟採集生活”の効果はてきめんであった。参加者はここに来る前と16日が過ぎた時点で、腸内、鼻腔内、口内、顔の常在細菌をチェックされて比較検証されたのだが、“狩猟採集生活”を終えた後では常在細菌の種類が大幅に増えていたのである。特に4歳と7歳の2人の子どもは腸内細菌の多様性が向上していたのだ。一方で、大人たちは腸内細菌だけには変化が見られなかった。

 子どもでも3歳くらいで腸内細菌は大人に近づいてくるといわれているが、それでも子どもの腸内環境は変化に柔軟であることから、16日間の“田舎暮らし”でもじゅうぶんに効果があるということになる。逆に大人の腸内環境が変化するにはかなりの期間が必要なのだろう。

「もし地元の人々をニューヨークに連れて帰り、抗生物質を飲ませ毎日マクドナルドを食べさせたなら、彼らの常在細菌がすぐに多様性を失うことは驚くことではありません。しかしすでに腸内細菌の多様性を失っている都市住人として、あなたが多様性に恵まれた食事に移行しても、その微生物がもう存在しないので常在細菌を多様化することはできません」と研究を主導したマリア・ドミンゲス=ベロ博士は語る。大人になってからの腸内細菌の改善は実はかなり難しいことのようだ。

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