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2018.09.11

秋冬商戦の目玉になるか?8月発表Galaxy Note9詳報とライバルの対抗策は?

 サムスンが8月9日に米国・ニューヨークのBarclays Centerで発表した「Galaxy Note9」。同社のラインアップではGalaxy Sシリーズと並ぶ主力モデルに位置付けられる。発表直後には現地から速報をお送りしたが、ここではGalaxy Noteシリーズの位置付けを振り返りながら、実機を試用した印象、従来モデルとの違い、ライバル各社の対抗策などについて、お伝えしよう。

大画面スマートフォンを定着させたGalaxy Note

 国内外において、スマートフォンが注目されるようになってから、すでに10年近くが経とうとしている。当初はパフォーマンスをいかに高めつつ、バッテリー寿命を確保し、なおかつプラットフォームを安定させるか、従来型携帯電話と変わらない使い勝手を実現するかといった基本的な要素を軸に競争されてきたスマートフォンだったが、5〜6年前あたりからは製品の完成度が高まったことで、新しい機能、新しい競争軸が期待されるようになってきた。

 今回、最新モデル「Galaxy Note9」が発表されたGalaxy Noteシリーズもそんな新しい方向性を求めた端末として、2011年に初代モデルを登場させている。今回の発表プレゼンテーションの冒頭、サムスン電子のD J Koh氏は初代モデルのGALAXY Note発表された当時、「こんな大きなスマートフォンは売れない」など、厳しいコメントが相次いだテレビの映像などを振り返っていた。当時のサムスンは、GALAXY Sシリーズを主力モデルとして展開し、アップルのiPhoneと激しい競争をくり広げていたが、このGALAXY Sシリーズで培われたプラットフォームをベースに、ワコムの技術を活かした電磁誘導式のペン入力を組み合わせ、大画面ディスプレイと大容量バッテリーを搭載した「GALAXY Note」を開発し、同社のもうひとつの軸に育てようとした。

「Galaxy UNPACKED 2018!」でシリーズ8世代目となる「Galaxy Note9」を発表

Samsung ElectronicsのIT & Mobile Communications Division President & CEOのD J Koh氏がこれまでのNoteシリーズを振り返りながらプレゼンテーションを行なった

 ところが、初代GALAXY Noteは、当時としてはかなり大画面の5.3インチという有機ELディスプレイを搭載していたため、ボディは同時期に販売されていたGALAXY S3の幅71mmに対し、83mmとかなりワイドなボディで、「スマートフォンとしては大きすぎる」「ポケットに収まらない」など、一般メディアを中心にかなり厳しい評価を受けた。「SmartPhone」と「Tablet」の中間的なサイズという意味合いから「PHABLET」というジャンルの言葉が生まれたのもこの頃だった。

 ところが、初代GALAXY Noteは、当時としてはかなり大画面の5.3インチという有機ELディスプレイを搭載していた。ボディは同時期に販売されていたGALAXY S3の幅71mmに対し、83mmとかなりワイドなボディで、「スマートフォンとしては大きすぎる」「ポケットに収まらない」など、一般メディアを中心に、かなり厳しい評価を受けた。「SmartPhone」と「Tablet」の中間的なサイズという意味合いから「PHABLET」というジャンルの言葉が生まれたのもこの頃だった。

 ところが、いざフタを開けてみると、市場からは予想以上の反響が得られ、新しい市場を形成することに成功する。ペンによる手書き入力がクリエティブなユーザーを中心に注目されたことは、ある程度、予想できたが、中国や東南アジアなどを中心にGalaxy Noteの大画面ディスプレイが広く支持され、その後のスマートフォンの大画面化のトレンドをリードすることになった。後にサムスンを猛追することになる中国のファーウェイは2014年以降、同様の大画面スマートフォン「Mate」シリーズをもうひとつの主力に据え、アップルも2014年発売のiPhone 6シリーズでは5.5インチディスプレイを搭載した「iPhone 6 Plus」を投入し、追随した。
 こうした大画面スマートフォンが支持された背景には、Webページなどの閲覧しやすさだけでなく、動画コンテンツの視聴に適していることが関係している。アジア圏を旅していると、移動中だけでなく、マーケットなどで店番をしながら、大画面スマートフォンで動画を視聴する人々をよく見かけるが、そういった国と地域において、テレビ代わりに映像を視聴するような層にも受け入れられたことが大画面スマートフォンがヒットした背景にある。

 Galaxy Noteシリーズのような大画面スマートフォンのもうひとつのメリットは、大きなボディサイズに大容量バッテリーを搭載しやすいことが挙げられる。それまでのスマートフォンは2000mAh前後のバッテリーを搭載するモデルが多く、チップセット(CPU)を含めたスマートフォン全体の省電力性能も十分ではなかったため、一日に何度も充電し直すことが少なくなかったが、初代GALAXY Noteは2500mAhの大容量バッテリーを搭載することでロングライフを実現し、後継モデルも着実にバッテリーの大容量化を実現していた。2016年にはGalaxy Note7でバッテリーの製造不具合から全世界でリコールを起こしてしまったが、その後、バッテリーの厳しい品質チェックを行なうプログラムをスタートさせ、今回のGalaxy Note9ではついに4000mAhの大容量バッテリーを搭載している。

 初代モデル以降、Galaxy Noteシリーズがロングライフを実現できた背景には、大容量バッテリー以外に、もうひとつの要因がある。それがGalaxy SシリーズやGalaxy Noteシリーズの共通の特徴となっている有機ELディスプレイだ。現在、多くのスマートフォンのディスプレイには液晶ディスプレイが採用されているが、液晶パネルは裏側からバックライトを照射することで、影絵のように文字や映像を表示するため、バックライトの消費電力がかなり大きい。これに対し、有機ELディスプレイはパネルそのものが発光するため、薄く仕上げられるというメリットがある。これに加え、発色も良く、省電力性能に優れるという特徴も持ち合わせている

 初代Galaxy Noteが登場したばかりの頃は、シャープのIGZOのような高い省電力性能を持つ液晶ディスプレイがまだスマートフォンに搭載されていなかったため、有機ELディスプレイがGalaxyシリーズのアドバンテージとなった。ちなみに、その後、ファーウェイは2015年発売の「Mate S」や2018年発表の「HUAWEI P20」「HUAWEI P20 Pro」などで有機ELを採用し、昨年にはついにアップルも「iPhone X」で有機ELの搭載に踏み切っている。

 発売当初、「売れない」と酷評されたGalaxy Noteシリーズだが、こうしていくつかの要素をピックアップしてみると、その後の各社のスマートフォンの進化にも大きな影響を与えてきたことがわかる。

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