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視覚障がい者がiPhoneを使う、そんな日常は当たり前になるか?

2018.09.12

参加者の声は?

 このように、iPhoneや対応アプリには様々な便利機能が搭載されている。この教室に訪れた参加者たちは、スタッフからiPhoneの機能やアプリが紹介されるたび、「すごーい!」「便利!」「わぁー!」といった歓声をあげていた。iPhoneは多くの人の日常を素晴らしいものに変えてくれる、そんなデバイスだと改めて実感する

 しかし、これは体験教室に参加した健常者である筆者の“感想”でしかない。そこでこの教室に参加していた50代の女性にお話を聞いた。この女性は普段フィーチャーフォンを使っており、スマートフォンに触れるのは今回が初めてとのことだ。

――この体験教室での初めてのiPhoneはいかがでしたか?

「スマートフォンは前々から使ってみたいと思っていったので、この教室に来ました。アイコンの位置や間隔がよくわからないけれど、サポート(同行者)さんがひとつひとつ説明してくれたので、フィーチャーフォンよりも使いやすい、そんな印象を持ちました。緊張してましたが、途中からちょっと楽しくなりました」

――ストレートにお聞きしますが、iPhoneは使ってみたいですか?

「(うーんと首を傾けたのち)iPhoneをお店で買うにしても、予約や時間待ちがあるので……。設定や操作に関しても何かトラブルがあった時、瞬時に対応できるかわからないですし……。故障した時にも、どれだけサポートが充実しているのかが気になりますね」

 お話を聞いていると、とても便利であることを認めつつも、不安も多そうだ。故障した時はどこに連絡すればいいのか。専門店に行けばすぐに誰かが対応してくれるのか。インターネット、SNSなど見知らぬ人ともつながりやすいご時世、どこかでプライバシーの情報が他人に漏れてしまう危険性はないのか、確かにそういった問題に直面した時、どこにどのように連絡して対応してもらえばいいのか……予期せぬ事態が起きた時の“不安”を完全に取り払うのは、まだ難しいかもしれない。今回の来場者は初めてのiPhoneに楽しみや期待感を持っているものの、実際に契約するという段になると、まだまだ不安を持ってしまうのは当然かもしれない。

 いつたどり着くかわからない未来のことではあるが、ボタンを押せば、そういった不安が全て解決できる時代になること……。それがiPhoneを初めとする、ガジェット、テクノロジーが目指す未来なのかもしれない。

 そして、企業や技術者だけなく、筆者を含めた一般人もまた、日常生活の中で視覚障がい者などと接した時、自ら歩み寄り、自分に何ができるのかを考えるだけでも、よりよい社会が築けるのではないだろうか。

取材・文/徳元優太

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