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企業ニュース
2018.09.12

「早期治療」から「早期対応」へ、企業が取り組む職場のメンタルヘルスの最前線

株式会社ドクタートラスト取締役 大西裕美氏

今、職場ではどんなメンタルヘルス対策における課題が挙がっているのか。2018年7月30日に開催された従業員の健康管理を専門に受託する株式会社ドクタートラスト(東京都渋谷区)による無料講演会「これからのメンタルヘルス対策を考える」では、企業のメンタルヘルス対策についての講演が行われた。その講演の内容から今現場でどのような対策が必要になっているのか、最新事情を紹介する。

今企業に求められるのは「早期発見、早期対応」

本講演の第1部に登壇したのは、株式会社ドクタートラスト取締役の大西裕美氏。P&Gジャパンにおいて、長らく健康管理室に勤務してきた経験、そして現在もドクタートラストで各社の産業保健体制に関わっている知見から、「企業として」の方策が語られた。

メンタルヘルス対策においては「早期発見、早期治療」といわれていたが、現在においては「早期発見、早期対応」が何よりも重要だと大西氏は言う。

「メンタルヘルス対策では、メンタルヘルス不調者を出さないこと、つまり根本を抑えることが最善の策です。しかし現状、多くの企業では対策が後手に回り、メンタル不調者が発生してからの対応に終始しがちのように思われます。極端な場合、メンタルヘルス不調による休職が、そのまま退職につながる状況も少なからず見受けられます」(大西氏)

講演では、どうすれば根本を抑える「早期対応」につながるか、組織としての具体的な対応方法が紹介された。

●「疲労の3段階」いかに第2段階で気づくかが重要

精神疾患労災申請者数は年々増え続けている。このような中、「疲労蓄積の3段階モデル」を元に社員の疲労段階を把握する必要があるという。疲労によりこころの状態に変化が現れ、生産性が大幅に低下するためだ。

疲労の3段階のうち、いかに2段階で上司や周囲が気づくかが重要になってくるという。なぜなら、段階を踏むごとにショックが2倍、3倍と増えると同時に、回復までも2倍、3倍かかるといわれているためだ。気づいたら、いかに早期に回復させるかが重要になる。

こうしたサインが部下や同僚に見られたら、第2段階に移行している可能性がある。

●変化に気づいたらどうするか?

周囲が疲労の第2段階に移行していることに気付いたら、どうすればよいか。大西氏は対応方法として次の2つを挙げる。

・3日以上1週間以内の連続した休みの取得を勧め、一時的に仕事から離れ、しっかりと休養をとれるように調整を行う。このタイミングで産業医を活用できれば、メンタル不調者の発生を大幅に削減可能。

・チーム内での協力が不可欠であることをチームに説明し、「仕事の分担の見直し」「不調を感じている社員の長時間労働の削減の調整」を実施する。

こうした早期発見、早期対応の対策を実施することにより、大西氏は「不調者が長期間の休職となるリスクの大幅な軽減」「部下への信頼感の向上」「メンバー同士の相互信頼性の向上」「風通しの良い組織の構築」が可能になり、生産性の向上につながると説く。

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