従業員が知っておくべきこと
サイバー保険の被保険者は、会社と役員などが対象。加入している組織で働く従業員はあまり関係ないと思われがちだが、実は大いに関係しているという。従業員が知っておくべきこと、やるべきことを教えてもらった。
●現場レベルでも見極めを
「従業員の方も、自分の会社や業務にサイバー保険が必要かどうか見極めるのも必要です。加入していない場合で、必要と判断すれば上司にその旨を伝えること。現場レベルでしかわからないリスクを上に伝えましょう」
●自分たちがやるべき範囲を知り、ルールや体制を整備しておく
「サイバー保険の契約をすれば、すべて安心というわけではありません。契約する保険の内容や範囲の確認は必須です。どこまで保険のサービスが適用されるのか、保険等の外部サービスの範囲外となることなどは知っておくべきです。もしサービスの範囲外であれば、自分たちでしなければならないので、自分たちでやらなければならないことを明確にし、そのためのルールや体制等を整備することが求められます」
●手順の見直しや教育などを実施
「いざというときに判断や行動ができるよう、手順の見直しや教育・訓練を実施することも必要になってきます」
サイバー保険は必ずしも加入していれば安心というわけではないことがわかる。また大事なのは現場レベルでの対応力を万全にしておくことにあるといえそうだ。
会社勤めのビジネスパーソンは、まず自社はサイバー保険に加入しているか確認しておこう。
【取材協力】
株式会社ラック
https://www.lac.co.jp/
取材・文/石原亜香利