
今年の敬老の日は2018年9月17日(月)。祖父母に何を贈ろうかと迷い始めると切りがないものだ。そもそもどんなものが喜ばれるのか見当もつかず、結局、無難なものに落ち着いているのでは? そこで今回はその贈り物のヒントを、シニアを分析している専門家に聞いた。
シニアの好みの傾向
シニア関連の商品開発やコンサルティング、講演を行うシニアライフデザイン代表の堀内裕子さんは、最近のシニアの好みの傾向について次のように話す。
「そもそもシニアという年齢を何歳からと考えるのか。シニアは実年齢より7~8歳若いと意識していることが私たちの研究では明らかになっています。特に団塊の世代以降、65歳以上をひとまとめになんてとてもできません。ただ、多様性に富んでいるシニアであっても共通しているのは、“だいたいのものは手に入れており、世に言われている『コト』やそれに付随している『コミュニティ』に興味関心があること”です」
敬老の日に祖父母には何をあげたらいい?
敬老の日に、自分の祖父母には何をあげればいいか迷っている人もいるだろう。こうした傾向から、具体的にどのようなプレゼントが喜ばれるのだろうか?
「もちろん好みのモノ、必要としているモノをプレゼントすれば喜ばれますが、毎年あるこの敬老の日、何をプレゼントしようか悩まれていることと思います。正直なところ、毎年同じものでも良いと思います。なぜならば、シニアにとって、モノをもらう嬉しさより、もらったというできごとの嬉しさが大事であるからです。そして『プレゼント授受儀式』でのコミュニケーションや『プレゼントを送ってくれてありがとう』の電話でのやりとり、これが大事なのです」