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2018.09.05

【開発秘話】20万ケースを売り上げたサントリースピリッツ「こだわり酒場のレモンサワーの素」

■連載/ヒット商品開発秘話

 この数年、飲食店を中心にレモンサワーがブームだ。テレビや雑誌、ウェブメディアなどでも話題にのぼることが多くなった。

 中には、自宅でも居酒屋と同じ味を味わいたかったり、自分好みの味や濃さで飲みたい人もいることだろう。現在、自分でつくって飲むほどこだわりの強い人を中心に支持を集めているのが、サントリースピリッツの『こだわり酒場のレモンサワーの素』である。

 2018年2月に発売された『こだわり酒場のレモンサワーの素』は、ソーダで割るだけで飲食店が提供する本格的な味わいのレモンサワーができるリキュール。レモンの酸味がしっかり感じられ、食事に合うすっきりした味わいが堪能できる。2018年の目標を3万ケース(1ケース:500ml入り瓶×12本)に設定して発売したところ、発売から1か月で目標を達成。4月に10万ケースに上方修正したが8月には20万ケースに到達した。9月に30万ケースに再度上方修正しており、現在売れに売れている。

レモンサワーブームを受けて企画

 リキュール・スピリッツ・焼酎部 課長の杉山誠二氏は、飲食店でレモンサワーが伸長している背景として、「気軽に飲める」「食事に合う」「飲み続けられる」の3点指摘する。

 この3点の指摘は、同社が2017年10月に実施した消費者調査からも明らかだ。調査ではレモンサワーについて、「気軽に飲め、男性が飲んでも恥ずかしくない。昔に比べてよく飲むようになった」「食事に合う」「どこの居酒屋でも定番で必ずあるので安心して飲める」といった声が聞かれた。

 しかも、レモンサワーのブームは飲食店だけにとどまらない。同社の推計によれば、2014年のレモン味の缶チューハイの出荷数量は4015万ケース(1ケース:250ml缶×24本換算)なのに対し、2017年は5402万ケース(同)。外飲みでも家飲みでも、レモンサワーの支持が高いことがうかがえる。

レモンフレーバー缶チューハイの売れ行き比較

 このような状況の中、2017年春に『こだわり酒場のレモンサワーの素』は企画された。しかし、家庭用商品で缶チューハイのようなRTD(Ready to Drink:栓や蓋を開ければすぐ飲めるアルコール飲料)ではなく、なぜリキュールでレモンサワーに関する商品を企画したのか? 背景にあったのは、炭酸水の伸長だった。

 同社の推計によれば、2017年の炭酸水出荷数量は2011年比の3倍強にのぼる。炭酸水市場が拡大した要因は「飲料として飲む人が増えただけでなく、お酒の割り材としての需要も増えたため」と杉山氏。ソーダ割りのユーザー数を調べた同社の調査によれば、家庭で焼酎のソーダ割りを飲む人は2016年が392万人だったのに対し2017年は470万人、ウイスキーのソーダ割りを飲む人は2016年が453万人だったのに対し2017年は544万人となっている。

炭酸水の売れ行き推移

お酒のソーダ割りユーザーの比較

 レモン味の缶チューハイの人気から家飲みでもレモンサワー人気が高いことがうかがえること、炭酸水市場の拡大、そしてソーダ割りの定着が、『こだわり酒場のレモンサワーの素』誕生につながった。

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