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2018.09.15

シンカリオン×エヴァンゲリオン、奇跡のコラボに学ぶ〝神〟企画の作り方

8月11日土曜の朝、日本中をザワつかせた『シンカリオン』と『エヴァンゲリオン』という2大アニメのコラボは「神回」との呼び声も高い。なぜここまでできたのか? この企画の仕掛け人たちにその舞台裏や、コラボ企画の成功の秘訣について語ってもらった。

『シンカリオン』×『エヴァンゲリオン』

Ⓒプロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS Ⓒカラー

『シンカリオン』×『エヴァンゲリオン』

誰もやっていないことそれがエヴァの命題

アニメ同士がここまで手の込んだコラボをすることは珍しいと思いますが、今回のコラボはどういう経緯で始まったのでしょうか?

根岸 実はアニメの前にはいくつかの段階があるんです。最初はプラレールからでした。

長沼 シンカリオンはアニメ化する前からプラレールとして展開していました。16年12月頃にまず500系のシンカリオンのプラレールを先に発売しているんです。その後、エヴァ新幹線といわれる『500 TYPE EVA』の運行を受けて、変形機構とかは共通のものを使用し、色を変えて『シンカリオン500 TYPE EVA』を17年10月に発売しました。色を変えるだけでなく、エヴァ初号機らしいデザインに徹底的にこだわりました。

神村 エヴァが新幹線になるなら、プラレールも出してくださいよという話はしていましたけど、まさかシンカリオンとエヴァが合体するとは思ってもみなかったです。

根岸 500系のプラレールが出た時点では、アニメ化の話は決まってはいなかったんです。あくまでプラレールでのコラボだったんですよ。それが18年1月からアニメの放送をするとなって……。

神村 それで17年12月に、根岸さんからエヴァンゲリオンとシンカリオンのコラボ回の打診があったんですよ。

根岸 僕が話すのも変ですが、ほぼ即答でOKでした。ダメ元だったので、逆に「え、いいんだ?」みたいな(笑)。

神村 エヴァンゲリオンは『マジンガーZ』や『ガンダム』『マクロス』と先輩作品がたくさんあって、ロボットアニメとしては後発の作品じゃないですか。そんな中で、いかにファンに喜んでもらうか、先輩たちがやっていないことをやるのが命題だと思うんです。ありがたいことに、新劇場版は庵野監督の製作会社カラーの1社出資なので、自由度が高い。さらに庵野監督は鉄道ファンでもあって、中でも新幹線が大好き。それは前のめりになりますよね(笑)。

根岸智也・神村靖厷・長沼豪

タカラトミー ベーシック事業部 プラレール企画部
長沼 豪(左)
2016年にタカラトミーに入社。同年9月より、プラレール企画部でシンカリオンのマーケティングを担当している。

グラウンドワークス 代表取締役
神村靖宏
(中)
『エヴァンゲリオン』のライセンスを管理し、企業とのコラボや販促活動の企画・制作を担当。エヴァストアなどの運営にも携わる。

小学館集英社プロダクション メディア事業局 クロスメディア事業部
アニメ制作課 チーフプロデューサー
根岸智也(右)
『新幹線変形ロボ シンカリオン』に原案の立ち上げから関わり、テレビアニメ版ではプロデューサーとして制作を担当している。

『シンカリオン』×『エヴァンゲリオン』

洞木三姉妹の登場が2つの作品をリンクさせた

今回のコラボは8月11日放送分の1回のみとのことですが、なぜこのタイミングになったのですか?

根岸 8月の放送には理由があります。ちょうど夏休みの時期なので、家族も家にいてくれる。目玉になる企画をぶつければ、お父さん・お母さんたちも反応して、〝祭り〟が作れるはずだと。 

神村 1回だけの登場はもったいないという声と、加えてエヴァ新幹線の運行が5月までというのもあって、17話にも少し登場させてもらいました。

根岸 コラボは早々に決まっていったんですが、大切なのは31話のストーリー。何となくハヤトとシンジの共闘の作品にできないか? と悩んでいたところに、神村さんからいろいろとアイデアをいただきました。

神村 こちらのネタはなるべくたくさん使ってもらいたいと、いろいろ提案しました。例えば、エヴァに登場するシンジのクラスの学級委員長の洞木ヒカリには姉と妹がいて、コダマ・ノゾミという新幹線の名前がついてますよと。

根岸 原作で登場していない洞木3姉妹のことを伺って、ハヤトと年齢が近い子(ノゾミ)が登場するのがすごくいいなと思ったんです。小学生同士が出会うほうが普通だし、夏休みに遊びに行った先でのボーイ・ミーツ・ガール的な話ができると思って、「これだ!」と。

神村 まさかここで伏線が回収されるとは……ということで、原作ファンも喜んでくれたでしょう(笑)。ただ、今回の敵キャラのキングシトエルだけは苦労をかけてしまいました。僕はウルトラマン世代なので、スペシャル回といえば、名前にキングってつく合体怪獣なわけですよ。僕にとってはそれが重要で(笑)。それもあって、今回のようなスペシャルな回に登場する敵キャラなら新劇場版の使徒が合体したキャラがいいのではないかと。厳しいスケジュールの中、無理を言って作っていただきました。

根岸 シンカリオンの制作陣にはエヴァンゲリオンを見て育った世代も多いんです。当然リスペクトしていますからエヴァ側が求めることは時間が許す限り全部やろう、任せてもらえるならいいものを作ろうというのがシンカリオンチームに共通する想いでした。シンジのセリフの変更もそうです。

神村 そうですね。声優の緒方恵美さんはすごくシンジのキャラクターを大事にしてくださっているので、今回も「シンジならこういうふうに言うと思う」と意見をもらいました。

根岸 緒方さん=シンジというのは、エヴァファンも同じだと思うんです。その辺は実際に演じる緒方さんの意見がとても参考になりましたし、変えられる部分は変えようと。結果的にハヤトの視点からでもエヴァファンの視点からでも違和感のないシンジになったと思います。

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