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2018.08.29

大規模な人事異動の多い会社に就職するメリット

■連載/あるあるビジネス処方箋

 私は新卒にしろ、中途にしろ、全社員を対象とした人事異動が定期に(1年に1~2回)行われている会社に就職するべきだと考えている。定期異動は、20~25年以上前から実施されているのが、ベストだ。このような会社は人事制度や賃金制度、それらを運営する人事部や労働組合の役員(この場合は、企業内労組)の意識が一定のライン以上であることが多いからだ。仕事の実績や働きをまっとうに会社に評価してもらい、昇進・昇格である程度の納得感を求める人は、このような会社に入社したほうがいい。いや、就職するべきである。

 今回は、全社員を対象とした人事異動が定期に(1年に1~2回)行われ会社の人事がまっとうになる可能性が高い理由を私の取材経験をもとに挙げたい。

仕事に人がつく

 全社員を対象とした人事異動が定期に(1年に1~2回)、長年にわたり、行えるのは大企業や中堅企業が多い。なぜ、大規模な定期異動ができるのか。理由の1つは、日ごろから情報や意識、目標の共有が進み、社員の意識に浸透しているからだ。言い換えると、新卒採用で入った人が多く、定着率は概して高く、ある程度の労働環境が整備されている。この態勢がないと、定期の異動を毎年行うことは不可能である。

 定期異動を毎年行う会社は「人に仕事がつく」のではなく、「仕事に人がつく」態勢になっている。定期異動後も、部署や個々の社員の仕事がスムーズに進むのは、全社の業務や個々の社員の仕事がある程度、標準化、規格化されているだ。だから、新たに人が異動してきても、すぐにとりかかることができる。

 中小企業やベンチャー企業の多くで定期異動を毎年することができないのは、「人に仕事がつく」態勢になっているからだ。人に仕事がつくと、その社員がどのような仕事をどの程度のレベルでしているか、周囲からは正確には見えない。その人の経験やスキル、主観などで仕事が進められるからだ。結果として、部署やチームで整然と動くのは難しくなる。これでは、人事制度でまっとうに評価しようとしても、まずできない。もともと、このレベルの会社で人を正しく評価することに無理があるのだ。意識の高い人が、こんな会社に長くいると、様ざまな意味で不満を感じるだろう。

フェア

 全社員を対象とした人事異動が定期に実施される会社の人事評価はある程度、公平になる。完ぺきとは言い難いが、少なくとも、定期異動がない会社よりは人事評価の質は高い。「仕事に人がつく」態勢が全社で浸透すると、大規模な定期異動が可能になり、社内の情報共有や意識、目標の共有が進む。全体として風通しのよい職場になっていく傾向はある。

 一方で、「人に仕事がつく」職場の雰囲気はまったりしたものが多い。個々の社員のバラバラが動き、互いにスキルなどを共有することが少ない。部署やチームとして動く機会も少なく、会社員でありながら個人事業主のように働く。互いにけん制し合い、支え合うという文化が浸透しない。社員の間で力を合わせ、密度の濃い仕事をして、激しい競争をすることがない。意識の高い社員にとっては、刺激のない職場になる。

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