
8月、明治通りの渋谷〜原宿間にそびえるガラス張りのビルにWeWorkIceberg(アイスバーグ)が誕生した。
明治通り沿いに建つ7階建てのIceberg。WeWorkのメンバーは法人、個人を問わないが、3階から7階までは企業のオフィスが占めている。フリーランスや起業家などの個人には、いつも同じデスクを使える専用デスクプランと、共有スペースに席を確保できるホットデスクプランの2つがある。
WeWorkはコミュニティ型のワークスペースを提供するシェアオフィス。従来型のシェアオフィスはスペースをシェアするが、WeWorkの場合、スペースやオフィスのサービスのほか、ビジネスチャンスを共有するためにコミュニティをシェアしている感が強い。
ガラス張りのビルまるごとWeWork
ニューヨークに創業し、現在、世界23か国77都市280か所以上に拠点を持ち、世界で25万人以上が働いている(2018年8月現在)。日本には今年2月、六本木に初オープン。その後、銀座、丸の内、新橋、日比谷とビジネスエリアに拠点を増やしてきた。神宮前は6拠点目になる。
WeWorkの特徴のひとつは、斬新かつ思わず「カッコイイ!」と言いたくなる内装とレイアウトにある。拠点ごとの地域性、ローカルアイデンティティを生かしたデザインが光る。全拠点に共通しているのはフロアの見通しがいいこと。メンバー同士が気軽に出会い、コミュニケーションを図れるようにレイアウトされている。そのためオフィスにはガラスが多用されている。
その点、神宮前のWeWorkはビルごとガラス張りだ。これは見た目の透明感だけでなく、自然光の効果も考慮してのことだという。WeWorkの日本GMの髙橋正巳氏は、
「自然光には人のクリエイティビティを刺激する力があります。また、同じ光を浴びることで、その場に共にいるという共有意識も生まれやすい。そのためなるべく自然光を取り込めるビルを選んでいます」と話す。