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2018.08.24

静岡の夜を満喫できる岳南電車の大人気トレイン「夜景電車」

岳南電車岳南線は静岡県富士市の吉原―岳南江尾間を結ぶ、わずか9.2キロのローカル線。ひとりでも多くの“観光客”を呼ぼうと、様々な施策を打っている。そのひとつに“夜をターゲット”にした『夜景電車』が、満塁ホームラン級の大ヒットを放った。

夜のヒットトレイン

黄昏。

岳南線吉原駅は18時を過ぎると、『夜景列車』に乗ろうと乗客が集まり出す。駅構内には記念スタンプ、リーフレットなどが用意されており、思い出づくりに一役買っている。また、窓口では「岳南鉄道線 全線1日フリー乗車券」(大人700円、小児300円)を発売。吉原―岳南江尾間は大人往復720円なので、20円おトク。平日だと、朝から“ゆう活”(旅行貯金、風景印収集といった郵便活動のこと)が楽しめる。

18時30分を過ぎると、茜色の夕日が輝き、線路はエナメルのような輝きを魅せ、旅情を誘う。そして、日没してまもない19時01分、1番線に岳南江尾行きワンマン列車『夜景列車』が入線した。車内の整備点検後、19時11分に客扱いを開始する。

『夜景列車』は8000形で運行。

この列車は2両編成で、定期列車として運行。このため、先頭車8101は“通常営業”のワンマン車両(運賃は先頭車で収受)、後ろの車両8001は『夜景列車』だ。案内役は下車する際は先頭車で降りるよう、幾度も繰り返す。

『夜景列車』は冷房をつけたまま、乗務員が側窓を開けたあと、案内役の乗務員(夜景鑑定士の資格を持つ)が客室と乗務員室の仕切り壁にマイクを挿し込む。

「皆様、本日はようこそお越しいただきましてありがとうございます」

案内役は、先頭車は“通常営業”の車両で、『夜景列車』ではないと案内すると、先頭車の乗客の多くは、後ろの車両『夜景列車』にあわただしく流れてゆく。この車両だけ".com"(どっと混む)という状況だ。

7000形7002の営業運転終了により、予備車なしという厳しい状況に。

「電車の本数がホントになくて、ギリギリでやっていますので、予備車がないんですよ」

と説明する。岳南電車は7000形単行車3両、8000形1編成2両(いずれも元京王電鉄3000系)の計5両を有していたが、2018年7月14日をもって、7002が営業運転から離脱した。車両の部品を確保するためだ。車両の老朽化が深刻な問題と化しており、予備車なしの運行をしいられている。

■思わぬ誤算

案内人の放送によると、沿線の製紙工場が岳南排水路(通称、岳排)の定期点検、補修工事、排水の掃除を1週間かけて行なうという。電気、ガス、水道もストップするので、この日は夜景がより暗いそうだ。それを知った乗客は凍りつくかのように、静かになってしまう。

乗客お待ちかねの暗い車内。

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。いきまーす、みなさん、目を開けてくださーい」

案内人の呼びかけに乗客が目を閉じると、カウントダウンが始まる。乗客が目を開けたとき、『夜景列車』はオレンジの予備灯のみ点灯し、車内は暗くなる。暗い車内から、沿線の夜景を楽しんでいただくのが目的だ。

三菱商事フードテック富士工場。

定刻通り19時26分に発車、東海道本線(JR東海)と分かれ、右へ大きく曲がると、三菱商事フードテック富士工場から絶景夜景の幕を開ける。そして、東海道新幹線(JR東海)をくぐる。また、岳南江尾付近でも再び東海道新幹線をくぐる。“新幹線を2度もくぐる”という、珍しいローカル線だ。

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