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2018.08.20

大企業も学びたい、若手だけでフォーラムを作り上げるエステムの社員教育

 2018年6月、愛知県名古屋市で「これから健康の話をしよう~私たちと環境のつながり~」と題したフォーラムが開催された。主催は名古屋に本社を置く、水処理施設の維持管理や環境ソリューションビジネスなどを手掛ける株式会社エステム。

 総社員数は400名を超え、その約80%が各種の技術士や管理者・コンサルタントなどの国家資格を持つ技術者集団である。

 水への関わりが深いだけに環境問題にも熱心に取組み、中国や東南アジアでの植林活動をはじめ、本社周辺での清掃ボランティアなども定期的に行なっている。中でもフォーラムは1991年より開催し、毎年若手社員で結成された委員が運営を任されている。

 一貫したテーマは環境だ。その中の何に注目し、どのような進行にするか。ゲスト(講師)の選定から交渉、予算管理に至るまで全権を委任され、一から作り上げていく。

 その奮闘ぶりを裏側から覗くことができたので、レポートしよう。

CSR活動&社員研修の一環として始まった

 同社が環境フォーラムを始めたのは、社名を現在のエステムに変更したことがきっかけだ。企業としてしっかりした経営理念を掲げ、CSR活動を行っていく中で、年に一度でいいから世間の人たちに環境問題を考えてもらう日を作ろう。そのために会社としてできることをやろう。これが根幹にある。

 若手社員を中心に構成しているのは、教育研修的な意味合いが大きい。技術者が多く同業者との関わりが強い分、他の世界に疎い。社会人として視野を広げるためにも、若いうちに委員を経験して欲しいとの上層部の想いもあるようだ。

 そんな中から選ばれた今回のフォーラム委員は13人。社内の各部署から新入社員を中心に集められ、半年ほど前から月1~2回、1回3時間のミーティングを続けながら骨子を練り上げていく。

●テーマを決め講師を手配

 今回のテーマは「健康と環境」とした。メーンの講師は自らの脚力と腕力だけを頼りに遡行する旅「グレートジャーニー」で世界中を旅してきたことで知られる、冒険家・医師・大学教授と多彩な経歴を持つ関野吉春氏。

 世界各国の環境と健康問題を語ってもらった後、別の講師と対談形式でさらに突き詰めた話をしてもらおうという企画だった。

 フォーラム委員たちは手分けして関野氏の連絡先を調べ、アポイントを取る。企画の説明、フォーラムの進め方を相談しつつ出演料の交渉も行う。日頃の仕事とはまったく違う内容に戸惑いつつも、新鮮な手ごたえがあったという。

 そしてもうひとり、関野氏の対談相手として依頼されたのが筆者だった。フォーラムの3か月前にメールでアポイントがあり、概要と出演料も提示され快諾した経緯がある。

打ち合わはメールだけに留まらず、直接対話も

 テーマは決まっていたものの、具体的な構成の相談はメール中心のやり取りだ。3か月で約30通。筆者がこれまで経験してきた自治体や看護協会の講演に比べると格段に多い。フォーラムは取引先や一般市民も対象にし、例年500人規模の集客があるとのことで、委員たちの力の入れようが伝わってきた。

 開催1か月前には直接打合せをしたいと、2人の委員(上園史子さん、小畑妃彩さん)が名古屋から東京まで来てくれた。平日なので仕事のついでかと思いきや、この打合せのためだけの日帰り出張だった。

 そこでおよそ2時間、これまでのメールのやり取りを踏まえつつ細かな進行方法を議論した後、彼女たちにとって委員の仕事がどのような意味合いを持つのか、インタビューさせてもらうことにした。

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