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2018.08.14

承認欲求を満たして生産性向上を目指す「社内仮想通貨」とは?

 8月9日に株式会社オルトプラス[東京都渋谷区](以下、オルトプラス)は、「コミュニティオ」という社内仮想通貨発行サービスを発表した。2018年10月から提供開始予定である。

 企業内での社員の行動を数値的なポイントとして価値算定し、ミッション達成に貢献した社員や規範的行動をとった社員に対して社内仮想通貨を付与。付与された社内仮想通貨は、社員食堂などの社内施設での支払いに利用できるほか、社員同士の受け渡しも可能になっている。オルトプラスが発表したリリース情報を基にして、コミュニティオが持つ機能や特徴を解説しよう。

社員の承認欲求を満たし生産性向上が期待できる仕組み作りができる

 コミュニティオが提供するサービスの枠組みを以下の図にまとめた。

画像はオルトプラスのリリース情報より筆者作成
1.発行 企業内でのみ使える仮想通貨を発行する
2.付与 社員に仮想通貨を付与する
3.利用 社内施設の利用代金支払いに利用する。社員間の受け渡しも可能
4.チャージ 支払いに不足する社内仮想通貨をクレジットカード決済などでチャージする
仕組みとしては「社内のサービスにのみ利用できる専用のプリペイドシステム」を仮想通貨で実現できるプラットフォームサービスと考えるとわかりやすい。

コミュニティオの目的は、社内のプリペイドシステムの代替ではなく社員の行動評価を数値化して金銭的なインセンティブを提供すること。決算期に個人評価に基づいて支給される賞与とは異なり、会社が定める「行動」の数値的な価値に直結してかつ、日常的に付与や受け渡しができるのが特徴。付与を受けた社員に対する自主的な行動の習慣化や仕事へのモチベーション継続が期待できる。

 例えば業績を達成した社員には100ポイント、イントラネットで有意義な投稿をした社員には10ポイントという風に付与する。付与された社内仮想通貨は、1ポイント=1円換算で社内食堂などの社内専用施設の利用代金支払いに利用できる。また社員が社内仮想通貨で支払いをしたい場合は、クレジットカード決済でチャージすることが可能だ。

コミュニティオの社員側の利用イメージ。残高と増減の履歴が確認や受け渡し機能がある。自分用の社内仮想通貨のオサイフだ。
画像引用元:オルトプラスTOPICS

コミュニティオの社員施設側の利用イメージ。タブレット端末のQRコードを読み込んで支払いする。
画像引用元:オルトプラスTOPICS

 社内仮想通貨を貰うために仕事や行動をしようと思う社員はほとんどいないはず。しかし行動した結果によってお金と同等な社内仮想通貨が貰えると「承認欲求」が刺激されて、生産性の向上が期待できる。そのため利用する企業はできるだけ日常的に社内仮想通貨の付与をしたほうが、細かい承認の積み重ねにより社員の生産性が上がっていきそうだ。

 機能面では、仮想通貨の発行やクレジットカード決済によるチャージシステムを自社で開発するよりも安く安全に利用できるメリットがある。尚クレジットカード決済はソフトバンク・ペイメント・サービスが提供するサービスを使って行う。

会計処理や課税関係についての疑問が残る

 プレスリリースではサービスの概要や特徴の説明しかなかったため、会計処理や課税関係についての疑問が残る。例えば、社内仮想通貨の付与を受けた社員には所得税がかからないのかという疑問だ。また複数の社員に同時に付与できるのか。サイボウズやSharePointなどの社内イントラネットと連携は?社内の会計システムとの連携は?といったシステム的な疑問もいくつかある。サービスがローンチし次第追って調査してみたいと思う。

文/ぺったん総研

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