ビジネス視点で同業他社比較を行う良いチャンスかも
小学館以外では、KADOKAWAや一迅社などの出版社、アニプレックスやニトロプラスといったアニメ・ゲーム関連企業の出店が連なっている。ビジネスシーンだとサブカルチャー市場に触れる機会がなかなか無いという人は実はチャンスだ。サブカルチャー系グッズ物販として同業他社といえる企業のブースが一つのホール内に集約されている。来場者の混み具合や、どの作品やグッズに力を入れているか。小学館のように編集部員たちが自ら試し読み本を無料配布するのか、他のビジネス展示会のようにコスプレイヤーたちがチラシを配布しているのか。といった違いを探る視点で来場してみても面白い。
場内風景。どの企業ブースの周りにも多くの人だかりができている。グッズを求める人の様相をよく見てみると、その企業や作品のファン層の傾向がなんとなくわかる。
「ファントム オブキル/誰ガ為のアルケミスト」(株式会社Fuji&gumi Games/No.7342)のようにコスプレイヤーがノベルティを配布する姿もある。
コミケ関連のニュースを見ていると、「コスプレイヤーの露出がきわどすぎて露出狂レベル」「破廉恥な紙袋を持って堂々と歩いていて羞恥心はないのか」等々の否定的なニュースを目にすることがある。一方でコミケが一定の経済効果を見出しているのも事実。ビジネスパーソンとしてサブカルチャー文化をどう捉えるか、考えるよい機会としてコミケに訪れてみてはいかがだろうか。次回開催は2018年12月29日~31日の3日間だ。
文/ぺったん総研