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ホンダの商用軽バン『N-VAN』に個性は必要か?

2018.08.04

商品として魅力的か ★★★(★5つが満点)

「N-VAN」のいろんなところに、働く人たちをサポートしようという開発陣の真摯な想いを受け止めることができる。その代表例は、前述したホンダセンシングの標準装備だろう。しかし、その想いも、もっと徹していればホンダらしい魅力的な商用軽自動車が完成していたのではないか。

 たとえば、凝った仕組みで助手席や後席を畳んでフルフラットにすることにこだわらなくても、後席を設けない2シーター仕様を選べるように設定すれば、狙いはより明確になるだろう。シングルシーターもあっても構わない。

「N-VAN」の助手席やリアシートは小さくてクッションも薄く、あくまでも短距離用と割り切られている。座らされるのはキツいだろう。3人や4人も乗る状況も限られているだろうから、最初から不要なユーザーも少なくないだろう。

「実は開発中に、運転席と右側後席だけという2シーター仕様を試みたことがあるのです」(第10技術開発室主任研究員の松井充氏)

 それですよ!

 前後2シーターという思い切ったレイアウトは、他のメーカーの商用軽自動車にはないホンダの個性になるではないか。ホンダの開発陣ならば、そこから違った発想で、違ったクルマも生み出していくはずだ。

「商用軽自動車におけるホンダのマーケットシェアは3%しかありません。『N-VAN』の投入によって、この数字をもっと上げていきたい」

 開発責任者の古舘 茂氏は目標を語っていた。シェアを増やすこともビジネスとして重要だけれども、シェアこそ少なくてもスズキやダイハツと違ったユニークなクルマを、ついついホンダには期待してしまう。

 商用の4ナンバー軽自動車は乗用の軽自動車と規制も違うから、それを逆手に取ってホンダは「N-VAN」をもっと独創性の強いクルマに仕立て上げてくるのかと期待していた。でも、実際に乗ってみると、そうしたホンダ色はマイルドだった。軽自動車を仕事に用いるプロたちにどう受け入れられるか興味津々だ。

■関連情報
https://www.honda.co.jp/N-VAN/

文/金子浩久(モータージャーナリスト)

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