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2018.08.07

BA型よりも高解像度!静電型ツイーターを採用したハイブリッドイヤホン『FitEar EST Universal』

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

Introduction

私はスピーカーは平面型、ヘッドホンは静電型と平面駆動にこだわっているように見えるが、これは音場感を追求した結果、到達したモデルが平面駆動だっただけなのだ。まあ逆に言えば音場感重視なので平面型を忘れずチェックする習慣もできた。

そこで気になるのが『FitEar EST Universal』である。何と静電型でありながら専用アンプ不要なのだ。私が使っている静電型のヘッドホンSONOMA『Model One』はアンプどころかDACまで内蔵したモデルでかなり接続機器が限られる。ところがESTはDAPに接続して普通に再生できるのだ。ハウジング内部に1:100の昇圧トランスを内蔵しているため専用アンプがなくても鳴らせるという。

さらに驚くべき点は構成非公開だが、BA型フルレンジ+静電型ツイーターという方式を採用していることだ。ウーハーではなくフルレンジとしたことで、位相に悪影響を及ぼすネットワークが不要になり、音像定位の面での優位性を確保している。つまりフルレンジに高域をチョイ足ししたイメージだ。また、同社のカスタムイヤモニではお馴染みの楕円形のステムを採用。これをオーバルホーンステムと名付けている。音質だけでなく装着感にもこだわったモデルなのだ。

Impression

A&ultima『SP1000』にバランス接続して聞いてみる。まず音像定位がいい。これはBA型のマルチドライバーでは勝負できない。実質フルレンジなので音像定位はシャープに決まっているのだが、それでも驚く。さらに解像度が高い。とくればDITA『Dream』と比較したくなる。音像定位の良さはシングルドライバーの『Dream』の方が優れている。解像度に関してはほぼ互角なのだが、『EST』の方が低域の解像度が高く、しかも量感がある。BA型のシングルドライバーだと一般的に低域はタイトになる傾向だが、『EST』はタイト過ぎず、しかも中高域と同じ解像度を持っているためスピード感が揃っている。粒立ちが良すぎてエッジが立ち過ぎることがない。粒立ちの微粒子化をさらに進めた感じだ。

同じ高解像度と言っても『Dream』は響きまでキッチリとフォーカスを合わせて、全て粒立ちのいい音として表現する。『EST』は粒立ちはいいのだが、その周りに微粒子をまとって、わずかにやわらかい。これをもっとやわらかくすると『FitEar Air2』になる。私は音色的には『FitEar Air2』の方が好ましいのだが、解像度と音像を比較すると『EST』に軍配が上がる。

『EST』はユニバーサル型なので、イヤチップの交換によっても音色や低域の量感が変化する。私の場合はMサイズが適正だった。ダブルフランジも耳が密閉され低域は良かったのだが、中高域の音が若干、遠くなる感じがした。もっと別のイヤチップと組み合わせれば、さらに自分好みの音を追求できるに違いない。

今後、カスタムイヤモニの『EST』が登場すれば、低域の量感や中高域のダイレクト感がさらに向上する可能性が高い。ドライ過ぎると感じることが多かった静電型のイヤホンもBA型とハイブリッド化によって、こんなにもいい音になるとは思わなかった。やはりイヤホンも平面型がいいと確信を深めた今日この頃である。

ステムが楕円形なので、差し込んだイヤーチップも楕円形に変形する。

カスタムイヤモニを思わせる複雑な形状で容積を稼ぎながらフィット感も追求。

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