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なぜ売れなかった?レーザーディスクの前に崩れ去った「VHD」

2018.08.04

ついに、新時代の「ビデオディスク」規格の両雄が、並び立つ事

「ビデオテープ」の「VHS」と「ベータマックス」規格競争以来の、デファクトスタンダード(標準化)戦争の再来です! 萌えますねー!

 はたして、今回はどちらの規格が勝利を飾ったのでしょうか……?

「レーザーディスク」は、ダイレクトFM方式で記録され、非接触式の赤外線レーザーによるピックアップで信号を取得します。水平解像度は、当時としては高解像度の3~400本前後。信号をアナログ方式で保存しており、イマドキの映像フォーマットの様にデータの圧縮がされていないので、映像や音声に温かみがある! とのたまう御仁もおりました。そんな違いが本当に人間の目や耳で分かるのかどうかは良く分かりませんが。

 発売当初は、「パイオニア」1社のみがプレーヤーを提供。勝算は如何に!

 対する「VHD」は……。溝なし静電容量方式で、接触式のセンサで信号を取得します。水平解像度は、約240本程度。ディスク本体は、キャディーに内蔵されているので、持ち運びの際に、盤面が傷つく事は、ほぼありません。

「VHD」は、日本ビクター・松下電器産業・東芝・三洋電機・シャープ・三菱電機・赤井電機・オーディオテクニカ・山水電気・ゼネラル・トリオ・日本楽器製造・日本電気ホームエレクトロニクス(以上、当時の社名)がプレーヤーを提供。勝負あったか……!

 ……と思ったのですが、当時のAVユーザーが最終的に選んだ規格は……。

「レーザーディスク」でした。……ど、どうして?

「VHD」陣営は、錚々(そうそう)たるメーカーが、名を連ねていたのに、なぜ、規格競争に勝てなかったのでしょう?

 それは、当時それほどオーディオに詳しくないワタクシでも何となく気が付きました。

「VHD」は、接触式のセンサで映像記録を読み取るため、どうしても再生の際に、一定の摩耗が生じてしまうのです。メーカー曰く、大体1000回の再生、2年は大丈夫、と言われていました。

 しかし、逆に言えば、せっかく大枚をはたいて購入した映像ソフトが、それくらいの再生回数や年数しか持たない、と、あらかじめ言われてしまっている訳です。

 これでは購入を躊躇してしまいます。

 さらに、「VHD」の水平解像度は240本程度。折角、これから新世代の映像メディアを購入しようというのに、今までのビデオテープと同程度の、甘い解像度でしか再生できないのでは、いささか物足りません。この点、当時としては高解像度の3~400本前後を誇る「レーザーディスク」の方に、明らかに利がありました。

 そして、何と言っても、ハイテクっぽい名称とイメージと性能を持つ非接触式の「レーザー」機構の優位性。
 
 その後、「CD」も再生できる、「CD/LDコンパチプルプレーヤー」の登場で、ついに規格競争にとどめが刺され、完全に「VHD」の負けが決まってしまいました。残念!

 こう考えると、メーカーの多さとか、性能の良さだけで、単純にデファクトスタンダードが決まるわけじゃないんですねぇ……。ビデオテープの時は、ベータの方が画質が良い、と言われていたのにVHSに負けてしまいましたし……。

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