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2018.08.03

なぜ「不安な表情」はすぐに読み取られてしまうのか?

他者の“恐怖”の表情は素早く検知できる

 表情を読み取るにあたっては人によってその解釈には結構な幅があることが指摘されているのだが、表情の変化に気づくことは進化人類学的に死活問題となる能力のようだ。特に危険に直面している人物の“恐怖”の表情にいち早く気づくことは、サバイバルの上ではきわめて重要であるからだ。

 思わぬ異変に気づくには、物事をクッキリと見る中心視野よりも、ある程度ボンヤリ見ている周辺視野のほうが重要であるといわれている。また周辺視野は解像度が低い分、詳細な視覚情報を得ることはできないのだが、潜在的な危険を素早く検知する能力に優れているとも考えられている。

 英・イーストアングリア大学の研究チームが先日、学術ジャーナル「PLOS ONE」で発表した研究では、実験を通じてそれぞれの表情の“認識”と“検知”の実態を探っている。

Hypnotherapy Station」より

 研究チームは14人の実験参加者に7種類の表情(怒り、恐怖、楽しさ、驚き、嫌悪、悲しみ、ニュートラル)をしている人物の一連の写真を見せて、その感情を判別してもらう課題を行なった。

 認知課題では、参加者の目の前で写真が中心視野、そして周辺視野である左右15度と30度の3パターンでランダムに表示され、その表情がどの感情を表現しているのかを判断してもらった。一方で検知課題では、その写真の表情が何らかの感情を表現しているのかどうかを素早く判断してしてもらったのである。

 実験の結果、“恐怖”の表情はその感情を認識するよりも素早く検知できていることが分かった。我々はやはり恐怖を感じている身近な人物を敏感に察知できるのだ。

 また“楽しさ”と“驚き”の表情も周辺視野で素早く検知し、より良く認識できることも示された。しかしながら“怒り”と“悲しみ”はあまり敏感には検知されず、その感情もまたあまり良く認識されていなかった。つまり“怒り”と“悲しみ”は無視されやすいということになる。

“恐怖”を顔にあらわしている人物を我々はきわめて敏感に見つけ出せることが明らかになったのだが、あからなさま“恐怖”ではないにしても、なんとなく不安そうな“不安顔”の人もまた確かに気になるかもしれない。

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