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2018.08.03

なぜ「不安な表情」はすぐに読み取られてしまうのか?

 相手の表情を読み取って適切な対応をすることはソーシャルな交流においてきわめて重要な能力である。しかしながら最新の研究では、我々は他者の表情をあまり正確には解釈できないことが指摘されている。

表情には解釈の幅がある

 表情は言葉を介さずに感情を表現し、見た者に瞬時に伝わる優れたコミュニケーションツールだが、笑うのかと思ったら驚いたり、怒るのかと思ったら泣き出したりと、状況によっては見込みが外れて意外に思うこともあるかもしれない。

 ニューヨーク大学の研究チームが先日、「Nature Human Behaviour」で発表した研究では、これまで考えられてきた以上に表情には解釈の幅があることを報告している。表情の解釈は人それぞれであるというのだ。

 1つの実験では、6種類の表情(怒り、恐怖、楽しさ、驚き、嫌悪、悲しみ)を表現した一連の顔写真を実験参加者にPCのディスプレイ上でマウスを使って素早く分類してもらう課題を行なった。その際、マウストラッキング技術を用いて、写真を見た時の第一印象の動きも追跡してデータを収集した。つまり表情をしっかり確認する前のマウスの動きを見ることで、第一印象ではどのように見えているのかがわかるのである。

 興味深いことにそれぞれの参加者は6種類の表情のうち2種類を似通ったものと受け止める傾向があり、これはその参加者自身が似通った感情であると感じていることが示されることになった。例えばある人々は“怒り”と“嫌悪”の表情をしばしば混同するのだが、それは当の本人が“怒り”と“嫌悪”を似通った感情として感じているからであるという。

Health Informative」より

 また別の実験では、各人がその6つの表情を実際にどのように認識しているのか、ある特定の感情にはどのような表情が相応しいと考えているのかを浮き彫りにする課題を行なった。6つの表情の典型例にランダムに僅かな修正を加えたものを2枚並べて、どちらがよりその感情に相応しい表情なのかを選んでもらったのだが、この一連の課題でも表情の解釈にかなりのバリエーションがあることが判明したのだ。

「今回の発見は我々の表情の認識は、相手の顔が物語るものだけを反映しているのではなく、見る側の感情への概念的解釈(conceptual understanding)もまた影響していることを示唆しています。…(中略)…実験の結果は、他者の感情を理解するための手がかりとなる表情の解釈は、これらの感情の概念的解釈に依存するため、人によって若干異なるかもしれないことを示しています」と研究チームのジョナサン・フリーマン氏は語る。

 同じ笑顔でも“苦笑い”や“作り笑顔”などいろいろあるが、相手の表情の“真意”に我々は意外にもあまり気づけていないことになりそうだ。

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