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2018.07.31

晩婚化日本で社会問題化する「ダブルケア」の実態

ダブルケアと仕事の両立で苦労した点…最多は「ダブルケア問題が認知されていない」

ダブルケアラー有職者(436名)に、ダブルケアと仕事の両立で苦労した点を聞いたところ、「子育てと介護のダブルケアという問題が認知されていない」が最も多く16.7%、「職場が両立しにくい環境」が15.4%となったとのこと。

“ダブルケア”が周囲にあまり知られていないことで苦労している人が多いようだ。

ここで、ダブルケアラー有職者のなかでも、中心となって親・義親の世話・見守り・介護をしている(いた)人(112名)についてみると、「介護サービス利用と仕事の両立がしにくい」が最も多く20.5%、次いで、「子どもが保育園に入れず両立できない」が19.6%となっている。

そして、ダブルケアラー有職者(436名)に、ダブルケアと仕事の両立のために職場に必要だと思うことを問うアンケートでは、「子育て・介護のための休暇を取りやすくする」が最も多く48.4%、次いで、「柔軟に出社時間を変えられるようにする」が41.3%となっている。

休暇を取りやすい環境、出社時間を変更しやすい環境が求められているようだ。

ここで、ダブルケアと仕事の両立のために職場に必要だと思うこととして「在宅ワークを可能にする」を選んだ人の割合をパートナーとの同居別にみると、女性において、パートナーと同居していない人(別居している、またはパートナーがいない人)では40.0%とパートナーと同居している人(22.1%)と比べて高くなることがわかる。

また、末子の成長段階別にみると、末子が小学生の男性(26.0%)や末子が未就学児の女性(30.0%)で高くなる傾向も。

それでは、ダブルケアと仕事の両立のために、「在宅ワークを可能にすること」が必要だと考えているのは、どのような人たちなのだろうか。

まず、親・義親の世話・見守り・介護への関わり方についてみると、「定期的に手伝っている(いた)」(必要だと感じている37.4%、必要だと感じていない25.5%)や「中心となって介護・世話・見守りをしている(していた)」(必要だと感じている31.3%、必要だと感じていない24.0%)、「ケアマネージャーなど支援者や専門家との連絡調整をしている(していた)」(必要だと感じている25.3%、必要だと感じていない12.8%)では、在宅ワークを可能にすることの必要性を感じている人のほうが高く、親の世話・見守り・介護の関わり度合いが高い人ほど、在宅ワークの必要性を感じているようだ。

次に、自身の就業形態についてみると、「正社員」(必要だと感じている73.7%、必要だと感じていない68.8%)は、在宅ワークを可能にすることが必要だと感じている人のほうが高くなった一方、「パート・アルバイト」(必要だと感じている14.1%、必要だと感じていない19.0%)は必要だと感じていない人のほうが高くなっている。

ダブルケアラーの75%が「公的介護サービスは不十分」と回答

最後に、ダブルケアに対する支援についての質問結果を見てみよう。

まず、全回答者(1,000名)に、ダブルケアをする人にとって、公的なサービスは十分だと思うか聞いたところ、『十分(計)』は25.2%、『十分でない(計)』は74.8%となっているのがわかる。

また、≪公的な子育て支援サービス≫では、『十分(計)』は26.3%、『十分でない(計)』は73.7%で、介護サービスも子育て支援サービスも十分ではないと感じている人が多いようだ。

「介護施設の入所基準をダブルケア世帯に配慮した基準に」ダブルケアラーの約9割が必要と回答

そして、ダブルケアをしている人(ダブルケアラー)への支援策を5つ提示し、必要だと思うかどうかを聞いたアンケートにおいて、必要だと思う人の割合(「必要だ(計)」)は、「介護施設の入所基準にダブルケア加点をするなど、ダブルケア世帯に配慮した介護施設入所基準にする」が最も高く88.1%。

次いで、「保育園の入所基準にダブルケア加点をするなど、ダブルケア世帯に配慮した保育所入所基準にする」が87.2%、となっている。

介護施設の入所基準や保育園の入所基準をダブルケア世帯に配慮した基準にすることが必要だと思っている人が多いことがわかる。

また、ダブルケア関連の地域ネットワークの充実も必要だと思う人は多いようで、「ダブルケア経験者が、地域で直接相談にのってくれる」では必要だと思う人が78.8%、「ダブルケア当事者がつながる場を、地域でつくる(例:地域でのおしゃべり会)」では必要だと思う人が72.8%になっている。

このように、世間での認知度不足や、各種サポート体制の未発達などによって、何かと困難が多いダブルケアカラー。

公的機関や企業には早急に対策を講じてほしいところだが、まずは一人ひとりがダブルケアカラーに「なってから」考えるのではなく、「なる前に」考えることを徹底し、適切な備えをしていくことが鍵となってくるだろう。

関連情報:http://www.sonylife.co.jp/

構成/こじへい

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