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LINEモバイルとhandyはソフトバンクの完全配下になるか?

2018.07.29

キャリア傘下に入るのはMVNOが生き残る方法の1つ

房野氏:今回、トータルとして良かったんでしょうか、悪かったんでしょうか?

石野氏:良い悪い抜きに、もう資本提携というか子会社になっているので、ソフトバンク回線でやらざるを得なかったんだろうなと。大人の事情ですよ。

石川氏:生き残るには、これしかなかったというか、MVNOで生き残ろうと思ったら、リスクを取るか、キャリアの傘下に入るかの2択しかないんですよ、たぶん。今回リスクを取ったのは、フルMVNOをやりますといったIIJ。リスクとして自分たちで設備を持つことによって、他と違うことをして生き残ろうとしている。かたや、そういうことができない人たちはキャリアの傘下に入る。ビッグローブとかLINEモバイルがそう。その2つしかないんだろうなという気がする。

石野氏:それか片手間にやるか、くらいですよね。

法林氏:じゃあ、NifMo(ニフモ)とかSo-netのnuroモバイルの立場はどうなるんだ?

石川氏:厳しいと思う。

石野氏:でも、NifMoも今はノジマですよね。So-netも世界のソニーグループじゃないですか。なので、みんなだいたい大きい資本のところにまとまりつつあるなという感じがしますね。

房野氏:ソフトバンクがいずれLINEモバイルやY!mobileを吸収しちゃうということはないですか?

石野氏:分けておくと思いますよ。

房野氏:残すメリットは何でしょうか。

石川氏:ブランドじゃないですか。

石野氏:それと、料金がそれぞれ違うので。LINEモバイルのあの料金はさすがにY!mobileでも出せない。

法林氏:ソフトバンクは遅れを取ったとはいうけれど、メニューとして見ると結構揃えた感はある。ヘビーに使う人のためのソフトバンク、安くしたい人のための、同一キャリアでサブブランドのY!mobile、MVNOとして安くでき、キャリアができないようなことができるLINEモバイル、でも資本は半分、みたいなところで、うまく3種類揃えた感はある。問題は、1番と2番を一緒にするんじゃないかなと僕は勝手に思っているんですけど。話はずっと出ているよね。

石川氏:ショップを見ると、ソフトバンクとY!mobileは半分の看板になっているところがあるし、ソフトバンクのショップでY!mobileを扱うことがだいぶ増えている。ああいった流れが今後加速するだろうなという気もするし、もしかするとあそこにLINEモバイルも入って、3つの看板をかけるかもしれないし、3つが2つになるのかもしれない。UQ mobileのショップだってauと一緒に看板を出したりしている。安いMVNOでお客さんを釣って、高い契約をさせるというパターンもあるだろうし、料金が高くて不安な人を自社のMVNOに流すというパターンもあるだろうし。ユーザーがだいぶ二分化しているので、そこの受け皿をKDDIとソフトバンクは両方持つんだろうなと。

石野氏:そうするとドコモはちょっと弱いなという感じ。

石川氏:ドコモとしては、本来、楽天がそういったポジションを担うと考えていたと思う。同じ会社じゃないけど、楽天に任せておけば、ドコモ回線を利用する安いユーザーを取っていけるんじゃないかと思っていた節があったけど、まぁ、楽天にそっぽ向かれたみたいな。

石野氏:だからあんなに怒っている(笑) あそこまで不快感を示しているのは……

法林氏:珍しいよね。

石野氏:これこそMVNOですよ、みたいな感じで、楽天には相当、期待していたんじゃないですかね。ドコモのMVNOとしては実質上のサブブランドとして期待していたのに、まさか自ら電波を取ってウチに挑戦状を叩きつけてくるとは、みたいに。飼い犬に手を噛まれた感があるというか。

法林氏:NTTグループ的には、グループ再編も注目ですね。この座談会でも出ていますが、ISPでいえば、ぷららとOCNをどういう風にグループ内で存在させるのか。今後、ドコモがやっていく上でも関わりがあるところでしょうね。dポイントを一生懸命やっている割には、gooポイントやぷららポイントもある。ECサイトのgooSimsellerでは、割とエグい端末の安売りをしていて、1万円引きとか普通にやっている。しかも、回線契約を伴わない。スターターキットだけ一緒に送られてくる。そのへんがどうなるかがわからないですけど、NTTグループ的にはちょっと考え直さなくてはいけない時期に来ていますよね。

......続く!

次回は、楽天モバイルの3年縛りについて話合います。ご期待ください。

法林岳之
法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温
石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也
石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子
房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

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