人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.08.05

災害の備えとして覚えておきたいPTSDの対処法

■医師がすすめるカラダにイイこと~教えてDr倉田~

 平成30年7月豪雨(西日本豪雨)で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

 本災害では、住居や生活基盤に損傷を受けた方が非常に多い状況です。そこで、過去の災害における情報や研究を基に、今後、被災地や関係者が知っておきたい「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」についてご説明します。

災害における心理状態の変化とは?

 大規模な災害が発生した場合の被災者の心理状態は一様ではありません。

 災害発生後数時間から数日間は「茫然自失期」で、ショックから落ち込みます。数日間から数週間または数カ月間は「ハネムーン期」と呼ばれ、むしろ被災者はハイテンションンなぐらいに元気な場合もあります。メディア報道が盛んになり、支援者やボランティアも多く、駆けつける時期です。

 ところが、災害発生から数週間~1年程度が経過すると、メディア報道も減り「幻滅期」となり、無力感や喪失感に襲われます。

 避難所から仮設住宅などへの移動で、一見プライバシーが保たれ、環境が改善したように思われがちですが、実は孤独感・疎遠感を募らせる時期です。

PTSDとは?

「PTSD(post traumatic stress disorder:心的外傷後ストレス障害)」は、トラウマ(心的外傷体験)への暴露から発症します。災害ではトラウマに加え、様々なストレスが連鎖的に襲ってくる特徴があります。

「PTSD」には、「侵入」、「回避」、「認知と気分の陰性変化」、「覚醒と反応性の変化」という4つの特徴的な症状がみられます。

1,侵入症状

 単に「思い出す」ではなく、「頭の中に入り込んでくる」、「目の前にありありと、その場面が再現される」、「考えたくない、嫌なのに考えてしまう」、「災害に関する悪夢」などで、「PTSD」の最も特徴的な症状です。

2,回避症状

 災害についての苦痛な記憶・思考・感情やそれらを呼び起こすような人・場所・会話・行動・物・状況を避けようとします。回避症状が強い場合、自ら被災体験を語りたがらないこともあり、災害との関連が見落とされやすいです。

3,認知と気分の陰性変化

「自分がどの様に逃げたか覚えていない」など、災害の重要な側面を思い出せないことや「私が悪い」、「誰も信用できない」など、過剰に否定的な信念を持つこともあります。恐怖・戦慄・怒り・罪悪感・恥など「ネガティブな感情の持続」、仕事や学校など重要な活動への「意欲の低下」、孤立感・疎遠感、幸福や満足・愛情を感じられないなど、うつ病とオーバーラップする症状もみられます。

4,覚醒と反応性の変化

 攻撃性やいらだち、激しい怒りや自己破壊的な行動といった形で現れます。過度の警戒心や過剰な驚愕反応(特に音に対する過敏性が強くなる)で、集中できない・睡眠障害も伴います。

 これらの「PTSD」症状は多くの被災者や救援者に一時的にみられますが、自然軽快することもあります。症状が1か月以上持続する場合に「PTSD」と診断され、症状が1か月未満の場合は、「ASD(acute stress disorder:急性ストレス障害)」と呼ばれます。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年8月16日(木) 発売

DIME最新号の特集は「ミニマルギア100」「男のメルカリ活用術」! 特別付録は「シンカリオン 500 TYPE EVA」の激レアクリアファイル

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ