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2018.08.01

人間の小説家はいなくなる?AI小説が出版される日は近い!

 売り物としての小説をAIが書く時代。それは本当に実現するのか否かという話を、ここでしてみよう。

 AIの小説執筆に関する基礎的技術は、すでに確立されている。「AIは小説を書くことができる」という事実は、もはや疑う余地はない。

 しかし、ここからは逆説的ではあるが――AIによる小説執筆が可能ということが判明したからこそ、商品としてのAI小説に手を付けられていないという現実がある。我々一般人としては、AIが書き上げた長編小説をぜひ読んでみたいのだが。

AI小説が商業出版される時代が到来!?

 @DIMEの運営者は小学館だ。小学館の所在地は一ツ橋。その一ツ橋のすぐ隣が神保町である。

 神保町と言えば、古書店が有名である。ここは日本の文芸書庫と表現すべき地区である。その一角のビルにオフィスを構える、Books&Company社を取材した。

「AI小説は、学術研究としてはすでに終わっています」

 そう説明するのは、Books&Company代表取締役の野村衛氏である。Books&Companyは、AIの手がけた小説の商業化を目指している。

 2016年審査結果発表の星新一賞の一次選考で、AIの執筆した小説が選別されたこともあった。しかし、星新一賞は短編小説の公募である。それよりも原稿量のある作品を制作&開発し、それを商業出版する風向きが大学などの研究機関にあってもいいはずだ。しかし、現時点でその気配は感じない。

「学者というのは、理論を確立するのが仕事です。要するにそれを論文にまとめ、学会に発表して評価を得ることができればそれで終わりというわけです」

 では、AI小説の商業化を出版社が行うというのは?

「出版社の人材は文系が主ですし、そもそも多くの執筆者を抱えていますからAIに頼る必要はあまりないというのが現状です」

ASEAN諸国の「ムーブメント」

 Books&Companyは、カンボジアのキリロム工科大学と提携してAI小説の研究に臨んでいる。

「このキリロム工科大学というのは、4年前に設立されたばかりです。今年の10月に第一期生が卒業するのですが、この大学――というよりもカンボジアは、国内の先端ITテクノロジーの発展を促したいという事情があります。そしてこちらは、BPOの観点から国外の研究機関に仕事をお任せすることができます」

 このあたりは、何もカンボジアだけの話ではない。ASEAN諸国全体のムーブメントと言える。

 2013年、インドネシアに進出する日系企業を取材したことがある。その当時のインドネシアは新車販売台数が右肩上がりで、日本の経済界の重鎮も「インドネシアは製造業で発展する」と考えていた。ところが新車販売台数が一段落すると、今度はスマートフォンが爆発的に普及した。それに伴い、アプリサービスを取り扱うスタートアップが急増した。

 簡単に言えば、インドネシアは「デトロイト」ではなく「シリコンバレー」へ舵を切ったのだ。AIにしろスマホアプリにしろ、それを開発するのに巨額の初期投資を必要としない。敢えて乱暴な物言いをすれば、ネット環境さえあれば世界のどこにいてもそれを作ることができる。

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