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au×Netflixの料金プラン、テザリング有料化は正解だったのか?

2018.07.29

 もう1つ、ビデオパスを含めたことについて、(KDDI社長の)髙橋さんはこの会見の中で、コンテンツが違うとか言い訳していたけど、なんか髙橋さんのコンテンツ部隊に対するプレッシャーを感じる。「お前たち、これで観てもらえなかったら、もう次はないからな」というような気持ちが見え隠れする。ドコモが「DAZN for docomo」をやり、ブーブーいわれながらもdTVでシェアをそこそこ取っている状況を考えると、auが対抗していくんだったら、それこそ「Amazonプライム・ビデオ」と提携するとか「Hulu」を買うとか、それくらいのことをしなかったら、もうauのコンテンツは価値がない、という相当厳しいことを以前、この座談会でも言ったかな。それが1年以上前の話。僕らからもそう見えることを、内側からもなんとかしないといけないと髙橋さんは思って、やってきたんじゃないのかな。僕はそういう風に見ています。正直、ビデオパスはかなりきつい。

法林氏

石川氏:いや、全然そんなことない。去年かな、テレ朝で「やすらぎの郷」という、倉本聰が書いた老人ホームのドラマを昼間にやっていて、あれが調度半分くらい話が進んだタイミングでたまたま見たんですよ。面白いと思って、最初から見たいと思って飛びついたのがビデオパス。KDDIはテレビ朝日と動画配信で提携しているので、テレ朝の連続ドラマは全部ストックとして残っている。そこで、月が変わるのを待って月頭から一気に半分まで、15分単位で見まくって、3週間くらいで追いついたのかな。で、それからテレビに移行するということをした。そういうところはビデオパスもいいんですよ。

法林氏:それと同じことはHuluにも言えて、日テレの人気番組が配信されていて、ちょっと前の番組を見たいと思ったら見られる。ただ、それくらいの入口しかない。

石川氏:確かに、それで利用を継続するとかではない。ただ、あの組み合わせは良くて、国内ドラマしか見ない人もいれば、国内ドラマをバカにしていて海外ドラマしか見ない人もいるし。

法林氏:両方だよね。

石川氏:両方揃っているということになるので、アリかなと。

法林氏:海外ドラマのコンテンツは駆け引きがあって、Huluのご本家をたどるとディズニーグループが資本を出している。例えばマーベルの「アベンジャーズ」、あのシリーズはHuluでは先行で見放題があったりするんだけど、Amazonプライム・ビデオには入らない。でもAmazonは独立でいろいろなところを口説いてくる。

石川氏:日本のHuluって、本国のHuluとは違いますよね。

法林氏:もう全然関係ないけど、コンテンツのつながりは残っている。Amazonでマーベルの映画が出ていないときでも、Huluでは観られるというときが結構あります。あと、海外ドラマは完全にオリジナル路線。自分のところで制作するドラマが流行りで、それはNetflixが一人勝ち。

石野氏:髙橋さんはビデオパスも担当していましたけど、オープン思考の人なので、ビデオパスがこんな状況だったら、Netflixを入れて、あとはがんばれ! というような感じ。

法林氏:髙橋さんにちょっと意地悪しようと思って、囲み取材のときに「髙橋さんのおすすめは?」と聞いたら、「いろいろ観てるけど、最初は『ハウス・オブ・カード』にハマった」と答えていたので、ちゃんと観ているんでしょうね。他の人では答えられないケースがありそう。ドコモの吉澤さんは、サッカーをガチで見ているので、サッカーネタは答えられる。あと、今回の発表は、Netflixがソフトバンクにすごく気を遣っているんだけど、実情はたぶん違うんだろうなというのが垣間見えた。

石川氏:たぶん、どちらも失望したんじゃないですかね。ソフトバンクはNetflixがもっと売れると思ったし、Netflixはもっとソフトバンクが売ってくれると思っていたと思う。

石野氏:そりゃ、あの場でソフトバンク使えないとか言わない(笑)

房野氏:なぜソフトバンクでNetflixは売れなかったのでしょう。

石川氏:ソフトバンクはコンテンツを売る力がないことが今回はっきりした気がするし、この会議でもよく出る話だけど、ユーザー特性もある。ドコモユーザーは、レ点(付帯契約)を付けられてもへっちゃらだ、みたいな感じだけど、ソフトバンクユーザーはオプションに対して厳しい気がする。

石野氏:売り方も特にお得にならない感じでしたし。Netflixの利用料も、ソフトバンクのその他のオプションに比べると高額。あれをゴリ押しされると、さすがに抵抗しちゃうという感じで、ソフトバンクが求めるようなものではなかったのかな。

法林氏:今回のauの話は、両方からプロモーションとかにお金を割いているだろうけど、多少、裏で、これくらい売ってねとか、これだけを達成したらこんなことしようねみたいな、契約じゃないけど駆け引きというか、会社間の目標があると思う。

石川氏:発表会後のラウンドテーブルでの話では、携帯電話だけでなく光回線とも組み合わせられるし、ケーブルテレビもバンドルするっぽいので、Netflixにとってメリットがあるだろうし、KDDIグループにとっても、そういう売り方ができる。たぶん、日本でこれが成功すると、海外でもこういったビジネスモデルでやりやすくなる。

房野氏:なぜドコモじゃなかったのでしょうか。DAZN for docomoがあるからですか?

法林氏:DAZNは関係ない。

石川氏:dTVがあるからかな。

法林氏:たぶん、話をもちかけたらドコモもやると思いますよ。

石野氏:でも、ラウンドテーブルの時、Netflix側は「ドコモテレビターミナル」のことを知らなかった。話すら来ていないって。

房野氏:それはどういう話だったのですか?

法林氏:ドコモテレビターミナルという、ドコモが今年1月に発売したセットトップボックスがあるんです。それはAndroid TVなのでNetflixのアプリがインストールできるはずなんですが……。

石野氏:Netflixが動かない。

法林氏:アプリは入れられるんだけど、対象機種外と出ちゃう。

石野氏:で、ラウンドテーブルのときに、あれはどうなっているんですか? とドコモテレビターミナルを愛用している某記者が質問したところ、アプリは入れられるはずだけど話すら来ていないということで、ああ、ドコモはまったくやる気がないんだなと。dTVが最優先なんだと。

法林氏:ドコモはその問題を認識していないというか。Android TVなのにNetflixが動かないってどういうこと? と、もっともっと騒がれるべきことなんだけど、ユーザー数も多くないし。

石川氏:Android TV対応のソニーのブラビアもあまりアプリがない。ちょっとWWDCの話になっちゃうんだけど、アメリカってすごくたくさんのコンテンツが見られるんですよ。ケーブルテレビのコンテンツもライブのコンテンツも見られるし、そういう状況でApple TVの存在価値ってすごく高い。でも、日本はコンテンツが全然見られないということで、だいぶ温度差がある。日本に関しては、テレビで見るアプリケーション経由のコンテンツは、まあ貧弱。

法林氏:家庭用テレビは地上波、あと有料だとBSが圧倒的に強い。VOD(ビデオ・オン・デマンド)で見るスタイルまだまだこれから。だからたぶん、1000円高いけどスマホで自由に見て、というスタイルは、調度いい頃合いなのかなという感じ。ここから次のステップに上げていけるわけなので。そうなったときに、「4Kの放送が始まるから、ウチもテレビをそろそろ買い替えよう。このNetflixっていうのが付いているのにしよう」というのが狙い目というところでしょうね。

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