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2018.07.28

eSportsが脳機能にもたらす意外な効果

 いわゆる“eスポーツ”で競われるメインのジャンルがRTS(リアルタイムストラテジー)と呼ばれるゲームだが、このRTSゲームが脳機能を向上させていることが最新の研究で報告されている。

RTSゲームプレイヤーは神経細胞の連結が密接に

 2022年開催のアジア競技大会で正式種目になるなど、eスポーツが着実に盛り上がりを見せている。この8月に開催されるジャカルタ大会でもeスポーツのエキシビジョンマッチが組まれているということだ。

 そして世界中のeスポーツで採用されている人気のRTSが『スタークラフト2』である。ポーランド・ワルシャワの私立大学「SWPS University of Social Sciences and Humanities」の研究チームが先日、学術ジャーナル「Human Brain Mapping」で発表した研究では、この『スタークラフト2』を頻繁にプレイする者の脳では神経細胞の連結性が高められていることを報告している。

 研究チームは頻繁に『スタークラフト2』をプレイ(週に6時間以上のRTSゲームプレイ時間でそのうちの60%以上が『スタークラフト2』)する31名のゲーマーの脳を拡散テンソル画像(diffusion tensor image、DTI)の技術を用いてマッピングし、ビデオゲームをプレイしない者の脳との比較を行なった。

PsyPost」より

 分析の結果、ゲームプレイヤーの脳の後頭骨(occipital)と頭骨頭頂部(parietal)を繋ぐエリアが特に密接に結びついていることが判明した。脳のこの部分の領域は空間把握能力に関係があるとされている。つまり『スタークラフト2』を頻繁にプレイすることで、空間把握能力が向上していると考えられるのだ。

「研究の結果は、長期的かつ豊富なゲーム体験を持つRTSゲームプレイヤーは、非プレイヤーと比較して、空間的および視覚的処理に関係している後頭=頭頂を繋ぐ神経細胞が変化していることを示しています。この発見は、長期的なRTSゲーム体験によって脳の接続性がどのように影響を受けるかを理解する上で新たな視点をもたらします」と研究チームのナタリア・コワルチク氏は語る。

 もちろん、もともと空間把握能力が高い者がRTSゲームを趣味にしやすいという一面もあるのだろうが、RTSゲームが人間の脳の神経可鍛性(neuroplasticity)を刺激して脳の構造を少しずつ変化させていることが指摘されることになったのである。特定のゲームは脳によい刺激をもたらしてくれるようだ。

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