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2018.07.30

人生最初の記憶の4割は「偽の思い出」だった!?

 この世に生を受けて最初に覚えているのは何歳の頃のどんな思い出だろうか。なんと、この最初の記憶の40%は“ニセの思い出”であることが最新の研究で報告されている。

子どもの頃の最初の記憶の4割が“作り話”だった!?

 幼児にいわゆる“物心”がつくのは3歳から3歳半の頃といわれていて、最初の記憶もこの時期に得られると考えられている。これより以前の幼児は幼児期健忘症(childhood amnesia)の状態にあって、自分の体験をほとんど記憶していないとも説明されている。

 英・ロンドン大学、ブラッドフォード大学、ノッティンガム・トレント大学の合同研究チームが先ごろ、心理学系学術ジャーナル「Psychological Science」で発表した研究では、6641人もの人々を対象に“最初の記憶”を調査・研究している。

 収集したデータを分析した結果、意外なことに約39%の人々が最初の記憶は2歳以下の頃で、さらに約7.5%の人々が最初の記憶が1歳以下であると回答している。そしてこのように明らかに幼すぎる最初の記憶の年齢を報告しているのは、大半が中高年以降の人々であった。

Newsweek」より

 研究チームはこれら最初の記憶が2歳以下の人々の思い出の内容を詳しく分析した。そしてこれらの人々が話す最初の記憶は、出来事ではなくビジュアル的なイメージや感情である心的表象(mental representation)に基づくものであることを突き止めた。

「参加者の説明を分析したところ、これらの“最初の記憶”の多くは幼児期に関連することが多く、典型的な例はベビーカーを中心とした記憶であることがわかりました。このタイプの記憶は例えば『あなたの母親は大きな緑色のベビーカーを使っていました』というような周囲の人物の発言を後から聞かされたことによって生じた可能性があります。時間が経つにつれて、これらの断片的な情報が記憶になり、しばしば別の情報や知識が追加されていきます」と研究チームのマーチン・コンウェイ氏は語る。

 人生で“最初の記憶”が2歳以下であることはあまり考えられないことから、研究チームはそうした“最初の記憶”は後から知った事実や聞かされた思い出話、あるいは似通っているもののまったく別の情報(テレビや映画、写真など)が組み合わさり、架空の“ニセの思い出”になっていると結論づけている。そして高齢になればなるほど、この“創作”された思い出が強化されてくるのである。4割近い人々の最初の記憶は本人にも自覚できない“捏造”されたものであるとすれば驚く限りだ。

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