さて、遠い昔から、マスターベーションの有害説を聞かせられてきたのは女性も同じ。マスターベーションをすると不妊になる。子どもが発育不全になる。アルコール中毒になる。浮気の原因にもなるだのナンセンスな理屈をたくさん叩き込まれてきている。
ほとんど触れられることのない女性の自慰行為は、なかなか表にだせないタブーなトピックで、常にアンダーグランドな扱いを受けてきた。
しかし、最近の女性たちによる様々なムーブメントが引き金となり、一般の女性のセクシャリティーへの意識も向上。女性が女性の視点で自身の身体について考え、性を語り、社会に依存している性のあり方を変えようとする動きが活発化してきている。
ちなみに、清々しい朝の食卓に並ぶケロッグコーンフレークだが、実は、ケロッグ博士がマスターベーションを抑制するために開発されたとあり、アンチ・マスターベーション食としても知るぞ知られている朝ごはんでもあるというのだ。
セックスへの違和感とマスターベーションを毛嫌いしていたというケロッグ博士。マスターベーションは、息切れ、動機、関節の痛み、心身を弱める行為であり、Self-Pollution、自身を汚染するお馬鹿な行為だと語っていたそうである。また、お肉中心や味付けの濃い食生活は、性欲を高める原因となる事から、ヘルシーでオーガニックな食生活を提唱。カラダを純粋に保てるプレーンな食生活こそが、マスターベーションを抑制する鍵なのだといった思想と経緯があり、誕生したのがコーンフレークだというから驚きだ。
時代を遡って行くと恐るべしマスターベーション有害説が浮上してきて、どん底に突き落とされそうな気分になるが、ご安心くだされ。時代の変化とともにセクシャルヘルスへの教育を見直す声も上がってきていることから、マスターベーションの認識も確実に向上してきている。
マスターベーションとは、
•自然で健康な行為(ナチュラル&ヘルシー)。
•自身のセクシャリティー(性)を再認識するフィジカルウエルネス。
•カラダとセクシャリティーに気づきをもたらすセルフ・アウエアネス。
•ココロとカラダのセルフケアー。
フュチャーオブセックスに必要なのは、エデュケーション(教育)だ。セクシャルリボルーションは始まったばかりである。
So, Do Your Thing, For Your Health
BE KIND TO ONE ANOTHER
KEEP SMILING
文/ 白井朝美/ TOMOMI SHIRAI
様々な業界を渡り歩き、現在は、ライター、ライフスタイルリサーチャー&コーディネーター。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。NY発の女性による女性のための女性のFAST COMPANY が主導するwoman of sex techのメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai