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2018.07.18

【開発秘話】シリーズ累計100万台を突破したアイリスオーヤマの布団乾燥機『カラリエ』

■連載/ヒット商品開発秘話

 アイリスオーヤマの布団乾燥機『カラリエ』が好調に売れている。2015年に2月に発売されてから2018年4月までの販売実績は、シリーズ累計100万台を突破している。

『カラリエ』の特徴は、専用マットを使わず掛け布団と敷布団の間にホースを差し込むだけでいいことと、小型軽量の2点。布団の乾燥だけでなく、靴や衣類の乾燥、足元の暖房にも使え、マルチに活用できる点も魅力的なところだ。

従来の布団乾燥機は使いづらかった

『カラリエ』が企画されたのは2014年6月頃のこと。きっかけは、冬場にエアコンで部屋を暖めても冷えてしまう足元を温めるためだった。その方法を模索する中で着目したのが、布団だった。

 なぜ、布団に着目したのか。開発を担当した佐藤貴英氏(家電開発部大阪R&Dセンター マネージャー)は、「部屋がエアコンである程度温かくなっても、布団の中は冷たいままです。まずは、これを何とかしたいと考えました」と話す。温風を送るので乾燥だけでなく温め機として活用できる布団乾燥機に自然と目が向かうことになった。

アイリスオーヤマ
家電開発部大阪R&Dセンター
マネージャー
佐藤貴英氏

 ただ、従来の布団乾燥機は大きく、使いづらかった。温風を送り込むマットを敷布団と掛け布団の間に挟むだけでなく、使い終わったマットをきちんとエア抜きしないと筐体内にしまえなかった。佐藤氏は他社の布団乾燥機を使っていたが、「有意義な機能を持っているので、冬場は毎日でも使いたいのですが、使いづらいために使うのが億劫になります」と話すほど。開発者としてではなく生活者目線から見ると、布団乾燥機は問題を抱えていたが、開発者目線で考えると専用マットを使わず小型軽量であれば使ってもらえると判断できた。

温風発生機構をコンパクトに仕上げる

 開発の焦点となった小型化と軽量化は、専用マットと筐体のマット収納スペースを削減することに加え、温風発生機構を小型化することで実現した。

 そもそも従来の布団乾燥機は大きかったこともあり、温風発生機構も大きかったが、「必要最低限の温風が発生できる機構が実現できればよかった」(佐藤氏)ことから、構成パーツであるシロッコファンやモーターなどは小型のものを使い、温風発生機構をコンパクトにした。こうして『カラリエ』は、サイズが幅160×奥行き125×高さ360mm(高さはホースを含む)とB4用紙とほぼ同じ大きさになり、重さも約1.7kgと軽量化に成功する。

 一方、布団を乾燥させる能力について佐藤氏は、「布団全体に温風が行き渡ることも大事ですが、それ以上に大事なことは、汗が染み込んだところに温風が確実に行き渡るようにすることです」と指摘する。

 汗をたくさん吸収したところへ確実に温風が届くようにするには、まず布団のどこに汗がたまるのかを知る必要がある。当初から、中心付近に一番、汗がたまることが予想されたが、汗を吸収した布団の水分分布を測定したところ、当初予想通りの結果が得られた。この結果を受け、温風を送るホースの長さを布団の中心に届くものにした。

 しかし、布団乾燥機には布団全体を乾燥させるだけでなく、布団を温めるという役割もある。乾燥時と同じく、枕側からホースを差し込んで温めると、足元は一番、温風が届きにくい。足元まで温風を送るには温風発生機構を大型化し大風量を実現する必要があるが、そうすると筐体が大きくなり重量もアップ。使い勝手が落ちてしまう。

 だが、この問題は小型軽量化が解決した。「枕元から温めて足元のあたりの温かさが不十分だったら、足元側からホースを差し込んで温風を送れば温められます。足元側に持って行って使うことも想定して小型軽量化しました」と佐藤氏は話す。

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