人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.07.17

ジュエリー職人が作った人を見守るQRコードバンド『Help me』

「思いがけない進化」という現象が、時折発生する。

携帯電話などは、まさにそうだろう。NTTがショルダーフォンを発表する1か月前、日航機墜落事故が起こった。NTTの社員は当時の郵政省に掛け合い、また社員が御巣鷹の尾根に登って自衛隊にショルダーフォンを提供した。ショルダーフォンは自衛隊の装備品よりも性能が良かったという。そしてこの時点で、ショルダーフォンは開発者ですら想定していなかった形の可能性を見出すのだ。

その後、携帯電話は小型化を経てネット接続を可能とし、やがてタッチパネル操作のスマートフォンとなり、我々の生活に欠かせないものとなった。15年前までこの光景を誰が想像していたか、ということだ。

その製品は、時として誰も想定しなかった役割を果たすのである。

QRコードの「可能性」

「QRコードも、まさにそんな代物でしょう? だってこれは、開発者が特許権を行使してませんから」

筆者との語り合いの最中、株式会社ティアラの小野寺秀一社長はそう回答した。今回の記事の主役である。

「QRコードは、今や中国でも台湾でも電子決済の手段として使われています。これは特許の壁がないからこそですし、QRコードの開発者は“想定外のこと”を想定してそういう措置を取ったのではないでしょうか」

小野寺氏はそう言いながら、テーブルに置かれた腕時計型の製品を手に取る。

QRコードバンド『Help me』。腕時計の文字盤に当たる部分にQRコードが刻印されたブレスレット、と表現するべきか。ベルト部分はフォーマルスタイルの腕時計のそれとまったく同じ形状だ。

「腕時計型ならば、いつでも身に着けられますからね。私もこれをはめているのですが、安心できますよ」

この世の中、道を歩くだけで様々なイレギュラーに見舞われる。もし不慮の事故に巻き込まれた時、誰かが自分の身元を確認しなければならない。

「そういう時、どうしますか? スマートフォンを見る、ということはできません。ロックがかかってますから」

スマートフォンは自分専用にカスタマイズすることを前提にしたものだ。一度ロックをかけたら、自分以外には開けられないようになる。アメリカでは被疑者のiPhoneのロックを解除するためにFBIがAppleに要請したが、Appleは「顧客のプライバシー保護のため」ということで断ったことがある。

ならば、個人情報を取り込んだQRコードを常時身に着けるという発想はどうか? それがHelp meのコンセプトである。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年11月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「ゴルゴ13」のオリジナル万年筆!大特集は「2018年ベストヒットランキング」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ