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2018.07.14

災害と関係が深く致死率が4割近くになる「破傷風」の危険度

■医師がすすめるカラダにイイこと!教えてDr倉田

『平成30年7月豪雨』が発生し、救助や捜索、復旧作業が行われています。

被災された方々、救助・捜索やボランティア活動などに関わる多くの方に、災害医療や「戦場の医学」形成外科に携っている私から、災害と関係が深い「破傷風」について、お伝えしたいことがあります。

そもそも「破傷風」とは何か?

「破傷風」は、「破傷風菌」の感染で起こります。紀元前4~5世紀にすでに古代ギリシアの医師ヒポクラテスが記述を遺しています。1889年に日本人医師でドイツ留学中の「北里柴三郎」博士が破傷風菌の培養に成功しました。

「破傷風菌」は、土の中に広く存在し、土との接触によってカラダに侵入し発症します。切り傷などの大きな傷よりも、刺し傷など「小さくて深い傷」の方が発症しやすいこと、季節的には、「夏やジメジメした湿気の多い季節」に発生しやすい特徴があります。

通常の日本国内での「破傷風」の報告は、年間約100例程度ですが、致死率が15~40%と高い危険な病気です。

「破傷風」は災害との関連も深く、2004年のスマトラ島沖地震・津波災害では106例、2011年の東日本大震災・津波災害では10例の「破傷風」患者の発生が報告されました。

水の災害は「破傷風」が発生しやすい環境なのか?

「破傷風菌」は日常的に土中に存在していますが、水害が発生し、水の流れで土がかき混ぜられることや、汚水などが混じることも「破傷風の発生」に関係すると思われます。
ケガをした場合は、
1 「直ちに、できるだけ清潔な水(土を含む水は避ける)で、傷口をよく洗う」こと!!
2 既にケガをしているにもかかわらず、どうしても作業をしなければならない状況では、ビニール手袋やビニール袋など「傷口を濡らさないように保護」すること!!

日本人は「破傷風」に無防備?

「破傷風」は、発展途上国をはじめ世界中に蔓延しています。日本では、1968年(昭和48年)から、「乳児への破傷風定期予防接種」が開始されたことで、感染する人や死亡者数は減少してきました。過去の病気と思っている方も多いのではないでしょうか?

1968年以前に産まれた方は、予防接種を受けておらず、「破傷風」に対して無防備です。

1968年以降に産まれた人は、11~12歳で「2種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)」を接種していることが多いのですが、接種日に発熱や体調不良などでワクチンを打てなかった人もいます。

さらに、「破傷風ワクチン」による免疫の有効期間は約10年程度で、20歳を過ぎる頃には無防備状態になっていることも注意が必要です。

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