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2018.07.12

W杯でベスト8に入るために日本サッカー界が考えるべきこと

■連載/元川悦子「ロシア戦記」

 日本が去った後も2018年ロシアワールドカップの熱戦は続いている。6日には日本に逆転勝ちしたベルギーが優勝候補筆頭に挙げられていたブラジルを2-1で撃破。同国史上初の4強入りを果たした。日本戦でナセル・シャドリ(ウエストブロミッチ)の決勝弾の起点を作った守護神、ティボ・クルトワ(チェルシー)が「日本戦で多くのことを学んだ」とラウンド16の苦戦を教訓にして、ネイマール(PSG)の決定的シュートを右手1本でスーパーセーブするシーンを目の当たりにした時には、彼らに敗れた悔しさと失望感が再び蘇ってきた。

■日本が学びたい強国の「必勝パターン」

 この日のベルギーは日本同様、2点をリードしてブラジルの猛攻を受ける展開を強いられた。が、レナト・アウグスト(北京国安)に1点を返された後、ロベルト・マルティネス監督はトーマス・ベーベルマン(バルセロナ)とユーリ・ティーレマンス(モナコ)という守備的な選手を入れて、虎の子の1点を最後まで守り切った。同じ6日にウルグアイを撃破したフランスにしても、ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)とアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)のゴールで2-0とした後、ディディエ・デシャン監督が清武弘嗣(C大阪)のセビージャ時代の同僚であるスティーヴン・エンゾンジ(セビージャ)を投入。彼を中盤の底に入れて3ボランチを形成させ、GKと4バックとの合計8枚で強固なブロックを作って相手を跳ね返し続けたのだ。

 これこそが、強国の「必勝パターン」だ。日本も2-0の時点で何らかの策を講じるべきだった。しかし、ワールドカップレベルの国際大会初挑戦の西野朗監督には猛攻を止める有効な手立ては見出せず、「後半の30分間に本気のベルギーがいた」とただ相手の迫力に気圧されていた。「日本の選手も2点をリードしたことに慣れておらず、逆に動揺し、自らミスをする場面が増えた」と複数の外国人メディアが指摘する通り、選手たちも大国相手にどう勝てばいいのか戸惑いを隠せなかった。

「日本サッカーの未熟さをベルギー戦で露呈した……」

 ワールドカップの上のステージの戦いを見て、その厳然たる事実を改めて痛感させられる日々である。

「大舞台で勝ち慣れていない日本」というのは、今回に限ったことではない。2006年ドイツワールドカップ初戦のオーストラリア戦(カイザースラウテルン)でも、前半のうちに中村俊輔(磐田)のラッキーゴールが決まって1点をリードしたのに、終盤わずか10分弱の間に3点を叩き込まれる衝撃的逆転負けを喫している。4年前の2014年ブラジルワールドカップの初戦・コートジボワール戦(レシフェ)にしてもそう。本田圭佑(パチューカ)が前半早い段階でワールドクラスの先制弾を叩き込んだにも関わらず、後半のディディエ・ドログバの登場によって強引に流れを持っていかれ、2分間で2失点を喫している。今回のベルギー戦も「二度あることは三度ある」だったと言わざるを得ない。

「全ては小さなミスから始まっている。1失点目の少し前のプレーで、自分がサイドにボールを出そうとした時に真司(香川=ドルトムント)に当たって、そこからミスが続いて失点につながってしまった。そういうものがこの大舞台で大きく流れを変えるというのを改めて痛感した」とキャプテン・長谷部が苦渋の表情を浮かべたように、日本代表キャップ数114試合という歴代5位の記録を誇り、2008年から10年に渡ってドイツ・ブンデスリーガ1部でプレーしてきたベテラン選手でさえも混乱を余儀なくされる。それがワールドカップという特殊な舞台である。その難しさを日本サッカー界全員がしっかりと認識したうえで、どうすれば勝ち慣れていけるかを真剣に考えていく必要があるのだ。

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