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2018.07.16

深刻化する海洋汚染に対し、世界各地で進むプラ製ストロー禁止の動き

 いわゆる“マイクロプラスチック”による海洋汚染が深刻な問題となっている今日、米ワシントン州シアトルが他に先がけてプラスチック製ストローの使用禁止を決めている。

米シアトルでプラ製ストローの使用が禁止

 7月1日、米ワシントン州シアトルは市内の飲食店に対してプラスチック製ストローの使用を禁止する条例を発効した。全米の主要都市としては初めての措置となる。その目的はもちろん環境保護、とりわけ海洋汚染の防止を意図している。

 かねてから環境問題に取り組んでいるシアトルでは、飲食店で使い捨てにされる道具や食器などの大半を生分解性のある素材のものにするか、あるいはリサイクルすることを義務づける条例を10年前に定めたが、その時にはプラスチック製ストローは除外された。ストローの代替物を考案するのはきわめて難しいからである。

 しかしながら海洋の環境破壊は待ったを許さない深刻な事態に直面している。アメリカでは1日に5億本のプラスチックストローが使用されているといわれ、ストローによる環境汚染に取り組む組織であるストローレス・オーシャン(Strawless Ocean)によれば、71%の海鳥と30%の海亀の体内に何からのプラスチック片が取り込まれているという。プラスチック片をを飲み込むなどした海洋生物は致死率が50%まで上がり得るということである。事態は一刻の猶予も許さない状況を迎えているのだ。

Science Alert」より

 今回の条例発効に先がけ、シアトルでは昨年の9月に飲食店や食品店など150の事業者が参加して極力ストローを使用しない「ストローレス・イン・シアトル」のキャンペーンを行なっている。この取り組みにより1ヵ月で230万本のストローを削減できたという。

 キャンペーンは、いかに人々が普段から無意識にストローを手にしているのかにまず気づいてもらうことに主眼が置かれた。逆に言えば、ストローの使用に自覚的になることができれば我々の日常生活からストローを簡単に減らすことができるのだ。

 ストローは軽量であるため機械で自動的に選り分けることが難しいためリサイクルしにくいともいわれていて、その一方で軽量であるがゆえに簡単に風に飛ばされて最終的に海に投棄されてしまう可能性も高い。そして小型軽量だけに海洋の生物が飲み込んでしまいやすいのである。シアトル発の“ストロー禁止”の動きが全米各地へ、ひいては世界にどう広がっていくのかに注目が集まっている。

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