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『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治氏に聞く〝睡眠負債〟のリスクヘッジ術

2018.07.12

睡眠時間は短くても長すぎてもよくない

 西野氏は「30〜40代はもともと様々な疾患のリスクが上がる年齢なので、そこに睡眠負債があると、健康被害が出る可能性が高い」と睡眠の重要性について強調する。

「2002年に米国・サンディエゴ大学の精神科医クリプケ氏らが、米国がん協会の協力で100万人規模の疫学の統計を出したんです。それによると、アメリカ人の平均睡眠時間は7.5時間。その100万人を6年後に追跡調査したところ、平均に近い7時間寝ている人たちの死亡率が一番少なく、3〜4時間しか寝てない人は7時間の人に比べ1.3〜1.4倍も死亡率が上がっていました。これは男性も女性もです。逆に長い時間寝ている人も同じくらいに上がっています。もちろんこれはあくまで6年の追跡調査で、ライフスパンを見ているわけではないですが、そういう傾向がある、ということは知っておいてください」

 睡眠負債のある人は肥満、高血圧、糖尿病、精神疾患、がんなど様々な疾患のリスクが高くなり、適切な睡眠をとらないと風邪を引きやすいなど免疫力にも影響。さらには「脳」にも大きな影響を及ぼすという。

「脳は臓器の中でも一番活発で、酸素消費量も一番多い。だから使えば使うほど、老廃物がたまる。それを除去しないと、脳内に蓄積する可能性もあるんです。これを排泄している役割を担っているのが『脳脊髄液』だと考えられていて、睡眠中はその働きが上がっているんです」

 老廃物が蓄積して、危険性が増すのがアルツハイマーだ。

「病気になりやすい人も、なりにくい人もいるのですが、リスクの高い、なりやすい人が不適切な睡眠しかとっていないと、様々な病気の発症を促進する可能性は十分あるんです。

 じゃあどうすればいいのか、と聞かれたら、根本的な解決は寝るしかない(笑)。でもなかなか忙しい世代は適切な睡眠時間を確保するのが難しい。そこで私が提唱しているのが、『90分の黄金法則』なのです」

睡眠が制限されると食欲を増すホルモン、グレリンが増える。「食べすぎにより糖尿病になるというリスクもあります」(西野氏)
出典:Nakajima H, et al:Sleep Med,9:745-752,2008

5時間未満、10時間以上の睡眠障害の人は抑うつ症状が出やすい。「アルコール依存、薬物依存にもなりやすいのです」(西野氏)
出典:Kaneita Y et al.J Clin Psychiatry 2006;67(2):196-203

〈DIMEの分析〉
睡眠を軽視すると脳と体にダメージを与えることがわかった。忙しいと睡眠を真っ先に削りがちだが、最小限に抑えるべき。しかし睡眠時間の確保が難しい現代人……次ページは、その解決策の講義だ。.

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文/編集部

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