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2018.07.13

社会人6年目の本音「何のためか?誰のためか?いつもそこに立ち返る」横浜市役所・磯田絵理香さん

あなたの知らない若手社員のホンネ~横浜市役所/磯田絵理香さん(28才、入庁6年目)~

前編はこちら

20代の仕事へのモチベーションはけっこう半端ない。管理職がその思いを理解することは、平穏な職場づくりの礎となる。若い人たちにとっても、同世代がどんな仕事に悪戦苦闘しているか、知りたいところであろう。で今回は市役所の役人。公務員はシリーズ初の登場だ。

 第29回目は横浜市役所 横浜市市民局スポーツ統括室 オリンピック・パラリンピック推進部 オリンピック・パラリンピック推進課 磯田絵理香さん(28才)入庁6年目だ。

“休まず遅れず働かず”そんな役人への陰口に、悔しい思いを抱いているという彼女、“意味のあることをやりたい”と、公務員を選択し、最初に赴任したのは横浜市の鶴見区役所の保険年金課。国民健康保険の窓口に立ち、これまでの人生で出会ったことがない、いろんな背景を背負った人たちと接する。

 時として行政の限界を感じ、“意味のあることをやりたい”という思いが霞むこともあったが、制度の中で出来る限りのことをしようと、窓口業務に当たっている時だった。

人それぞれ“意味のあることは違う”ということ。

 精神疾患を抱え、家族もいない、健康保険の仕組みも、自分が受けられる医療制度もわからないという中年の女性の方が、私が担当する鶴見区役所の国民健康保険の窓口を訪ねてこられました。お話を聞いているうちにいつの間にか身の上話になりまして。「本当に困っている」「病気で大変だ」と。私はうなずきながら、その方のお話を聞くことしかできなかったのですが。徐々に表情が明るくなり、その女性は涙を流しはじめて。

 私は精神疾患の医療制度を取り扱う窓口にご案内したのですが、「ありがとう」と。「話を聞いてもらって楽になった」って、声をかけてもらいました。

 国民健康保険の窓口では「毎月の保険料をきちんと払ってください」とか、お願いすることが多くて。「なんでそんなに高いんだ!」と言われることはあっても、涙を流されて「ありがとう」と、感謝されたことは一度もありませんでしたから。国民健康保険制度の枠組みの中で限界を感じ、モチベーションが下がる時もありましたけど。

 私の仕事も、少しは市民の方々に役立っているのかなーと感じた出来事でした。

 鶴見区役所の国民健康保険の窓口業務を3年間担当して、視野が広がりました。私は長いスパンで見た時に人の役に立つこと、意味のあることをやりたいと思い、役所に入ったのですが。人それぞれ“意味のあること”は違うということを、突き付けられた3年間でした。

 例えば母子家庭の方なら、子供の教育や医療制度の充実が、意味のあることなのかもしれません。高齢の方なら自分たちが受けられる医療サービスの改善かもしれません。十人十色でそれぞれ生きてきた背景も違えば、困っていることや必要としていることも違う。

 横浜市民370万人の方にとって、一人一人“意味のあること”は違います。もちろん限界はありますが、行政に携わる私は困っている方にとっての“意味のあること”を、まずお聞きし、それを理解し、寄り添い、サポートしていくべき立場ではないかと。

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