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2018.07.08

今、1500円台の高額目薬が売れている理由

市場規模が600億円ともいわれ、今後も成長が期待される市販目薬。確かに、周りを見渡せば日常的に決まった目薬を使用する「マイ目薬派」が多いのには驚かされる。この記事を書く自分自身も目薬愛用者だ。そんな目薬に、ここ数年、新しい流れが生まれて注目されている。1000円を超える「高価格帯目薬」が、順調に売り上げを伸ばしているのだ。

ロート製薬が調べたデータによると、2014年度の花粉症対策目薬を除いた一般用目薬の販売個数を100%とした場合の、2016年度の市場全体の伸びは109%であるのに対して、1000円以上の高価格帯目薬の伸びは137%と大幅に増加した。これまで目薬といえば、500円前後で買える製品が多くを占めていた。しかし、国内の主要目薬メーカー各社が高価格帯目薬を相次いで発売したことで、潜在需要が掘り起こされた形だ。

高価格帯目薬(1000円以上)の伸び(販売個数)

国内の市販目薬シェアトップのロート製薬では、2016年10月に『Vロートプレミアム』、2017年9月に『Vロートアクティブプレミアム』(希望小売価格はともに1500円)を発売した。製品開発の背景について、同社広報・CSV推進部は「通勤中はスマートフォン、職場ではパソコン、自宅ではタブレットというように、IT機器を1日中使用する人が増えています。このようななかで、目の疲れが蓄積してなかなか解消しない悩みを持つ方や、かすみ目によく効く目薬が欲しいという方も多く、よりこだわった目薬が望まれていると感じ、開発に着手しました」と、高価格帯目薬のニーズが高まってきたことを明かした。

総務省が調べた「情報通信端末の世帯保有率の推移」によると、2016年のスマートフォンの保有率は71.8%、パソコンも73%と、ともに70%を超えており、IT機器が我々の生活に深く浸透していることが、この数字でもはっきりしている。

一方で、厚生労働省の「平成20年 技術革新と労働に関する実態調査」では、日本人の10人に9人までが目の疲れや痛みに悩まされていると回答しており、目のトラブルはかなり前から、すでに「国民病」となってきたことがうかがえる。

出展:厚生労働省「平成20年技術革新と労働に関する実態調査」
※VDT作業とは、VDT(Visual Display Terminals)、つまりディスプレイを持つ機器を操作する作業のこと。

それでは、高価格帯目薬は一般的な目薬と比べて、どこがどう違うのだろうか。国内の市販目薬シェア2位で、2016年10月に『サンテメディカル』シリーズ3製品(希望小売価格は各1480円)を発売した参天製薬のコーポレート・コミュニケーショングループ広報チームによると、「同じ目の疲れ・かすみと言っても、原因は大きく3つに分かれます。その原因別に対応した有効成分の組み合わせや濃度を考え抜いて開発されています」と、きめ細かな有効成分の処方と濃度が、価格の違いに表れていることを理由にあげる。

ロート製薬でも「処方やさし心地、容器など全ての面で技術を結集しています」(広報・CSV推進部)と、有効成分の配合数や濃度、さし心地に至るまでに配慮した高機能の製品が、高価格帯目薬の位置づけとなっていることを強調する。

一例をあげると、標準的な市販目薬の有効成分は5種類前後であるのに対して、高価格帯目薬では10~12種類に大幅に増強されており、また濃度においても「一般用眼科用薬製造販売承認基準」という基準の最大濃度を配合したものが多くを占めている。

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