
日本では20〜30代のスマホ利用率が9割を超えているという総務省の調査結果が出ているが、アジア5カ国(香港、インドネシア、マレーシア、台湾、タイ)でのスマホ利用実態はどうなのだろうか。Fun Japan Communicationsが発表した『アジア5カ国スマホ利用実態 調査』を紹介しよう。
いつも使っているモバイル端末の種類は?(複数回答)
香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイの5カ国で行った今回の調査。年代は20〜30代がもっとも多く、5カ国合計で男性65.5%、女性73.6%。トレンドに敏感で、女性ならばファッションや美容、グルメなどに高い興味を持っている世代だ。
5カ国全体で見ると、やはり日本でも人気のiPhoneが上位に入っている。ここで注目したいのは、「その他」の端末が第2位になっていること。各国のグラフを見ても、iPhone、Samusung(サムスン)に続き、「その他」のシェアがかなり大きくなっている。インドネシアに至ってはiPhone よりも、Samusungと「その他」が同率で1位に。マレーシアはSamusungが1位でそれに続くのが「その他」、台湾はiPhoneが1位で「その他」が2位になっている。
「その他」の正体を知ることは、スマホ利用者の動向を知る手がかりになりそうだ。中国メーカーに勢いがあり、HUAWEI(ファーウェイ)や、vivo(ビボ)、xiaomi(シャオミ)のほか、世界シェア4位で先ごろ日本にも進出したoppo(オッポ)も伸びている。
「カメラフォン」と言われるoppoは、優れたカメラ機能が大きな特徴。AIビューティーセンサーが搭載され、撮影した画像をそれぞれのユーザーに最適な補正を施す。ビューティー効果を適用した画像は、若者のセルフィー需要に応えている。素敵な写真を撮って、友人や知り合いに見てもらいたい、自分が体験してよかったもの(旅行や食事、ショッピングなど)を勧めたいという思いを簡単に実現してくれるスマホといえるだろう。
スマートフォンの使用頻度は?
スマートフォンの使用頻度は1日20回以上が全体で63.46%を占め、1日10〜20回も合わせると約80%にも。アジア各国の一般的な利用形態は、メッセンジャーやSNSなどコミュニケーションとしてはもちろんだが、スマホ決済サービス、タクシー配車・ライドシェアといったサービスも盛んになっている。キャッシュレス決済では日本は遅れをとっているといわれているが、そういった点も踏まえると、日本よりもスマホの利用形態は多様になっているという印象も。