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大手3キャリアの最安値料金プランは本当に実現可能なのか?

2018.07.08

■専門家がウワサの真相とキャリア3社の特徴を考察

 筆者の調べた限り、キャリア御三家の最安値プランを実現するのはハードルが高いことが判明した。

 むしろこのハードルを越えることができるユーザーは、格安SIMとSIMフリースマホを活用することで、もっと月々の料金が安くなる。それでも割高なキャリアの料金プランで契約する意味はあるのだろうか。大手キャリアからの流出が止まったというのは本当に、本当のことなのか? キャリアの都合に流されているだけなのでは?

 ここからは専門家の意見も交えて、もう少し深堀りしていこう。筆者の資料に目を通し終えた房野さんが答える。

「たしかに大手キャリアの料金プランは割高です。MVNOと呼ばれる格安SIMに移行したほうが、確実に月額料金が安くなります。しかし大手キャリアはサービスが手厚いです。全国各地に携帯ショップがあるので困ったときにいつでも相談ができ、スマホが故障したときの対応も迅速です。サービス面での利点は見過ごせません」

 ――たしかにMVNOで契約した場合、必然的に「自分のスマホの面倒は自分でみる」ことになります。困ったときに自身で対応できない人は、MVNOに変えても不満が出るでしょうね。

「自分でスマホや契約の管理をできる人がMVNOに向いています。一方で、できない方や高齢者などは、サービスの手厚い大手キャリアに流れます。特に地方になるほどMVNOのユーザーが少ないと聞きます。大手キャリアとしては比較的手頃な料金の数字を見せられて納得した、“MVNOに向かないユーザーの流出を阻止した”ということかもしれません」

 ――なるほど、携帯電話業界も奥深いなぁ。最後に、キャリア3社の特徴を教えてください。最近はMVNOばかり注目されている(気がする)ので、改めて大手キャリアの魅力を知りたいです。

「横並びに見えがちなキャリア3社ですが、実はそれぞれ特徴があります。まずdocomoは、家族をテーマにしています。データ通信が家族でシェアできるので、一家で通信料にばらつきがあるならば、まとめて契約した方がお得です。キャリアの中でも節約志向の方々にオススメです」

 ――たしかに各社のカタログの中で、両親だけでなく祖父母のキャラクターまで出てくるのはdocomoだけでした。

「次にauは、個人にマッチするようなプランを組んでいます。また、auは、自宅の固定回線と携帯電話をセットで契約すると、基本料が永年割引になる『auスマートバリュー』が、さまざまな割引の条件である一方、他社のセット割の割引よりも割引額が多めになっていて強みでもあります。引っ越しなどで通信環境を変えるときに固定回線を含めてauを検討してみるのもいいかもしれません」

「最後にSoftbankは、ウルトラギガモンスター『データ定額50G』を打ち出していて、大容量の通信を楽しみたいユーザー向けのキャリアです。さらに親戚同士でも、同居する恋人同士でも、シェアハウスの仲間でも「家族」とみなすことができ、人数に応じて割引が適用されるので、恋人や仲間と同じ家で過ごす若者向けでもあります」

 ――キャリアによって特色が分かれますね。今回の取材は以上です。ありがとうございました!

 結論として、節約を求めるならば大手キャリアは向かないことが判明した。しかしキャリア各社にも利点や特徴があり、MVNOという流行りに乗らずにキャリアを使い続ける選択肢もあるようだ。

 今やスマホは私たちの生活のライフライン。満足して使い続けるためにも、各携帯会社の利点や特徴を調べて、自分にぴったり合うものを探そう。

【取材協力】
房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

取材・文/いのうえゆきひろ

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