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2018.07.16

アイデアを可視化して分類する社会学者・田中俊之さんのイーゼルパッド活用術

膨大なデータを収集・分析する社会学者の研究道具とは?知のインプットとアウトプットに活用するツールを公開。

田中俊之さん

社会学者 田中俊之さん
大正大学心理社会学部准教授。主な著書に『男がつらいよ』(KADOKAWA)など。厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員会委員。

いいと思った道具は積極的に採用する

 大学での講義のほか、官公庁や企業などでの講演、執筆など八面六臂の活躍をする田中さん。

「〝教育〟の仕事で、重宝しているのが、3Mの『ポスト・イット イーゼルパッド』です。社会調査実習ほか、グループ研究のテーマ決めや、卒論の指導にも活用中。これは共同でワークショップを手掛けた方が上手に使っていて、便利だなと思って取り入れました」

 ブレストで出てきたアイデアをふせんに書いて貼っていくだけで会話の密度が濃くなる。

「口頭での意見交換は、方向性も内容も決まらぬまま終わることがありますが、これを使えば思考が可視化されます。さらに、分類もしやすく、思わぬ発見があることも。また、手を動かすことで、斬新な発想がひらめいたり、盲点に気づいたりします。ブレストやアイスブレークほか、ビジネスシーンで活用されているというのも納得。この紙1枚が巨大なふせんなので、剥がして掲示することも可能です」

〝研究〟の仕事の必須アイテムはパソコンだという。

「膨大な調査データを分析し、体系化します。研究室ではPCを、出張先では軽量の『iPad』にキーボードを連携させて作業します。今までの論文や調査データはクラウドで管理しており、どこでも論文や原稿が書ける体制になってから作業効率は上がりました」

 論文や原稿の作成には読書が欠かせないという田中さん。

「読み流すのではなく、密度の濃い読書をするために持ち歩いているのは『ポスト・イットフラッグ透明見出し』。これは作品の〝骨子〟となる部分のマーク用。ふせんを立てるだけでなく、さらに蛍光ペンでマーカーを引く。それをレジュメとしてPCに記録し執筆に生かしています」

 とはいえ、集中して取り組む時間ばかりを増やしても効率が下がる環境では困る。そこで、研究室ではこんな工夫も。

「フィギュアや植物を置き、遊び心をプラスして気持ちを和ませます。そうすると、不思議と作業効率も向上します。デスクにあるのは『ペペロミア・アングラータ』というコショウ科の植物。セレクトショップで購入しました。水をあげ、眺めているといい気分転換に」

 万物流転の社会を研究する田中さんはメリハリを大切にしている。その〝心地よい余剰〟が新たな発想を生むのだ。

《 田中さんの研究室を拝見!》

統計解析には『SPSS』(IBM)、聞き取り調査は『MAXQDA』などのソフトを使用

統計解析には『SPSS』(IBM)、聞き取り調査は『MAXQDA』などのソフトを使用。読書と執筆の連携は『Cloud Outliner Pro』のアプリを使う。

常にバッグの中に入っているという迷彩柄の本革ポーチ

常にバッグの中に入っているという迷彩柄の本革ポーチには、ふせんとApple『AirPods』、職員証が入っている。

無印良品のブックカバー

無印良品のブックカバーは文庫用と新書用を持っている。手になじみやすいデニム素材がお気に入り。

環境作りは重要です

環境作りは重要です
研究室に遊び心をプラスするフィギュアは、漫画家の桂正和さんが原案を手がけたアニメ『TIGER & BUNNY』(2011年)のキャラクター。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

 

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