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2018.07.01

3度目のロシアでMVP級の活躍を見せる”おっさん世代”長友佑都が史上初の8強へと導く

■連載/元川悦子「ロシア戦記」

 0-1で負けている完全な他力本願状態の中、終盤10分間を時間稼ぎのパス回しに費やすという驚きの戦い方を見せたポーランド戦(28日=ボルゴグラード)から中3日。2018年ロシアワールドカップ・グループHを2位通過した日本代表は2日、決勝トーナメント1回戦で強豪・ベルギーに挑むことになった。

南アの死闘を知る5人が日本の大きなアドバンテージに

 日本がワールドカップでベスト16入りしたのは、2002年日韓、2010年南アフリカの過去2回。前者は1次リーグを2勝1分で1位通過し、ラウンド16でトルコと激突したが、セットプレーからの失点で0-1とアッサリ敗れてしまった。後者も1次リーグを2勝1敗で1位通過し、パラグアイと8強を賭けて戦ったが、両者ともに様子見の展開が120分間続いた末、PK戦へと突入。3人目の駒野友一(福岡)の蹴ったシュートが微妙に上に飛び、クロスバーを直撃。このミスが響いて惜しくも16強敗退を強いられた。

 この2つの激闘をJリーグの指揮官として客観視していた西野朗監督は「予選リーグでいっぱいいっぱいの状態でベスト16に向かった」という印象を強く抱いているという。その事態を避けたかったから、今回はコロンビア戦(サランスク)とセネガル戦(エカテリンブルク)は先発固定したものの、ポーランド戦で大量6人替えに踏み切ったのだ。
 残念ながら新戦力6人が揃って不発に終わり、最終的には世界中で物議を醸すような「勝ちを狙わないサッカー」をする羽目になったが、確かに香川真司(ドルトムント)や原口元気(ハノーファー)ら疲労の濃かった面々が休めた。それは事実である。
「最後の10分間は走ってませんから」と指揮官も苦笑いしていたが、最終ラインでボールを回していたことも疲労軽減につながった。結果論ではあるが、チームは余力を残した状態で大一番に挑める状況になった。ベルギーも第3戦は控え組を出したとはいえ、フィジカル面で極限状態に達していないことは前向きな部分と言っていい。

 コンディション面に加え、南アの死闘を知る選手が長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(メス)、岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(パチューカ)、長友佑都(ガラタサライ)と5人も残っているのは非常に力強い要素。本田も「10年を経験した選手がまだ何人もいることは、明らかに日本のビッグアドバンテージ」と胸を張った。
 とりわけ、3試合フル出場の長友が重要な役割を担っているのは確かだ。
「南アフリカの時もベスト16に行きましたけど、心境が全然違って全く怖さがないんですよね。恐怖や不安とかが全然なくて、むしろ本当にワクワクしている。プレッシャーや重圧がかかれはかかるほど不安や恐怖が出てくるものだけど、今回は自分たちの力を信じているし、『絶対に行ける』という強い気持ちがありますね」と背番号5は史上初の8強入りに突き進むべく、闘志を燃やしている。
 彼の勇敢なパフォーマンスは3試合の走りにも如実に表れている。走行距離は初戦・第2戦ともにチーム最多。セネガル戦は両チームでただ1人、11㎞超えを記録した。ポーランド戦だけは柴崎岳(ヘタフェ)に走行距離トップの座を譲ったが、スプリント51回という脅威の数字を叩き出している。

 

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