
筆者が幼少の頃の1990年代。
当時の最先端のおもちゃと言えば、「電子ゲーム機」が挙げられます。
大規模集積回路をソフトウェアで制御した、液晶内蔵の小型携帯型ゲーム機が続々と発売されておりました。
代表的なものとしては、「ゲームウオッチ」、「バーコードバトラー」などといったものです。
しかし、それらのゲーム機は残念ながら、ターゲット層は児童に限られており、たとえば女子高生が持ち歩いて楽しめるような、ファンシーなものは、まだ存在していませんでした。
そんな中、とっても可愛いゲーム機が1996年に発売されました。
そのゲーム機とは……。
バンダイの「たまごっち」です!
「たまごっち」は、株式会社バンダイから発売された、キーチェーン型のゲーム機です。
ここだけの話、「たまご」+「ウオッチ」からの由来で命名されました。内緒ですよ。
「たまごっち」は、それまでの電子ゲーム機のコンセプトを発展させて、より幅広い層をターゲットにするべく開発された商品です。
たとえば、今まではあまり考慮されていなかった女子高生たちの層。
……女子高生が好きなものは何だろう? と考えた時、「女子高生はペットが大好き♥」「女子高生は、カワ(・∀・)ユイ!! 卵型のモノが大好き☆」「キーチェーン型にすれば、キーホルダーみたいにカバンに付けて!(^^)! 好きな時に遊べるので便利♪」という発想から、「デジタル携帯ペット」というコンセプトで設計されたのではないかと個人的には思っております。