人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2018.06.24

イノベーティブな発想で下肢麻痺者の日常を変えるトヨタ・モビリティ基金「MOBILTY UMLIMITED CHALLENGE」

自動車メーカーから総合的なモビリティ・カンパニーへの移行を宣言している、トヨタ自動車株式会社。同社も、かつてアップルが社名からコンピュータの文字を外したように、自らを「トヨタ」と呼ぶ日が近い将来に訪れるのかもしれない。

■トヨタ・モビリティ基金とは?

その変革のための活動はすでに始まっており、中でも、外部のパートナーと共に、国内外を問わず、社会のさまざまな問題を「移動」の視点から解決していこうとする取り組みが、トヨタ・モビリティ基金である。同基金は、大学やNPOへの寄付や自主活動を通じて「より多くの人々が、より多くの場所へと移動できることの実現」を目指し、現実の社会実装やオープンなイノベーションを通じて、グローバルな貢献を行っている。

具体的な活動には、交通渋滞の防止や緩和、地下鉄や都市中心部へのアクセス性の改善、中山間地域における交通弱者の移動手段の確保、水素社会のための基礎研究への助成などがあり、中でも、現在注力しているのが「モビリティ・アンリミテッド・チャレンジ」(MUC)と呼ばれるオープンコンテストだ。

世界中から革新的な発想を募集し、支援費用の総額が400万ドル(約4億4千万円)に上るこのチャレンジは、下肢麻痺者の多様なニーズに対応できる補装具に関するアイデアを具現化するためのサポートや、開発支援を行うというもの。チャレンジの実施にあたっては、世界の多様な社会問題の解決に貢献できるイノベーションの促進を目的としてイギリス政府が設立した、NESTA(ネスタ)と呼ばれるNPOがパートナーとなっている。

トヨタ・モビリティ基金はトヨタ自動車が持つノウハウや経験を活用しながら、モビリティ分野に特化して、誰もが、より自由に移動できる環境を整える活動を行なっている。

特に下肢麻痺者を対象としたのは、障碍者の半数を肢体不自由者が占め、さらにその4割以上が下肢麻痺者であるという現状を踏まえてのことだ。こうしたデータが整っていない国もあるため、これらの数字は日本におけるものだが、世界的な傾向としてもさほど大きくは違わないと考えられる。

また、補装具には、車椅子や義足も含まれるものの、それらに限定することなく、これまでにない形状や革新的なバッテリー技術を持つ装置、AIやセンサーを用いた自動学習機能、あるいはクラウドとの連動能力などを用いて実現される、新たなパーソナルモビリティの姿も期待されている。たとえば、下肢麻痺者が抱える心配事としては、補装具に頼りすぎると身体能力が一層失われるのではないかという不安や、補装具の性能やデザイン、安全性が向上する中で個人のニーズに合わせた製品がないという不便さなどが挙げられるが、これらに対する効果的なソリューションが求められるところだ。

と同時に、最終的な成果物が、高価だったり希少だったりしては、一部の人たちしか手にすることができなくなる。そうではなく、それを必要とするすべての人々がリースナブルに利用可能となることを重視している点も、他のイノベーションテーマのチャレンジとは一線を画す部分である。

トヨタ・モビリティ基金 プログラム企画グループ プログラムゼネラルマネジャーの武谷由紀氏。

「モビリティ・アンリミテッド・チャレンジ」で想定される、スマートな補装具のイメージ。もちろん、これに留まらない、さらに自由な発想に基づく提案が期待されている。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年7月16日(月) 発売

DIME最新号の特集は「熱帯夜を乗り切る睡眠テク50」!プレモル電動式神泡サーバーを1000名にプレゼント!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ