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お値段100万円超!新型ドライバー「AMT-II」を搭載したoBravoのイヤホン『eamt-0c』

2018.06.26

■Impression

さてoBravoのハイブリッドイヤホンは、AMTドライバーが高性能過ぎて高域よりのバランスになる傾向があった。これを改善するためにウーハー用のドライバーの口径は10mm、12mm、13mmと大口径化されてきた。弊害としてはハウジングが大きくなり、イヤホン自体の重量も増えてしまう。今回は新たにφ16mmのNDD(ネオジウム・ダイナミック・ドライバ)を採用するためにハウジングのデザインを変更して、装着感が向上、軽く感じられる。さらにアカシヤ製のフェイスプレートには従来と同じ穴が開けられているが、音漏れがほとんどしなくなっている。モバイルで使う場合に気になっていた音漏れだが、RAシリーズなら心配無用だ。

試聴にはMASS-Kobo『model404』とA&ultima『SP1000』を使った。Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015〜ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)を聴いてすぐに分かることは、ウッドベースの低音がしっかり再現されていることだ。解像度が高く弦が鳴ってからの響きが良く分かる。弦の音は膨らまずにスッと消える。これがAMTの音の特徴である。サックスの音も鋭すぎず、大音量にしても耳が痛くなる心配はない。全ての音が自然なのだ。そして3次元的な立体感が得られる。ハイブリッドにありがちな高音と低音での音色の違いや、スピード感の違いは感じられず、シングルドライバーのような音の出方をする。低域を出し過ぎると繊細な音場感が損なわれ、平面的な音になってしまうが、本機は絶妙なバランスを保って低音と音場感を両立している。

一聴すると以前よりもAMTドライバーの個性が弱まったかに思えるが、手嶌葵「明日への手紙(ドラマバージョン)」(96kHz/24bit)のボーカルを聴くと明らかにBA型とは違うことが分かる。この曲の手嶌葵のボーカルは、なめらかではなく、ややドライでかすれるような感じなのだ。BA型ではこれがややなめらかに音と音の間が埋まってしまうのだが、AMTはあくまでも分離して再生する。伴奏のピアノの音と混じり合うこともなく、音の細かさを増していく。低域のことを言えば、井筒香奈江「リンデンバウムより/卒業写真」(192kHz/32bit)のコントラバスを聴くともっと欲しくなるのだが、この不満は『Aves 3.5mm oBravo専用oB-MMCX対応ケーブル』を使うことで解消される。中低域に厚みを、高域には暖かさを加えてくれる。俯瞰するような音場感はそのままで、『eamt-0c』の骨格に肉付けしてくれるようなケーブルである。今回インピーダンスが上がったことで、さらに鳴らしにくいイヤホンになったが、このモデルを狙う人であれば、本機に相応しいヘッドホンアンプを用意できるに違いない。

ハイエンドのRAシリーズに続き、新型のドライバーとハウジングを採用したモデルが、続々と登場することに期待したい。

写真・文/ゴン川野

オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

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